ランプ城
北海道室蘭市栄町1丁目127−3
営業時間 ほぼ無休。日中~夜、たいていの時間入店可能。
自宅のドアではなく店舗から入ってください。
誰もいなければ大きめの声で呼ぶと、店舗と自宅は繋がっているためでてきてくれます。
北海道は室蘭の崖の上で、強風にさらされながら海を見下ろす喫茶店、ランプ城。およそ喫茶店とは思えぬ立地と独特な店内の雰囲気に、商売のベースとなるはずの地元からも『怪しい』『気味が悪い』『お化け屋敷』と陰口を言われるようになっていた。
2011年頃だったか、「とにかくお客が来ないでしょ。もうだめなのよ」と桜庭さんは話した。
ぼくはこの店について開店当初のことは知らない。
しかし2000年頃、店内はなんともいえぬ異彩を放っていた。
世間でいう一般的な「美」ではなくって、それは廃墟にも通じる「退廃の美」。
そして暗い店内のカウンターで、クラシックのレコードか、ジェットストリームのCDをかけながら話してくれる物知りなママさんがとても魅力的だった。
でも、お客はほとんど来ないという。
この良さを、はたして他人は感じ取ってくれるかいささか不安もあったが、ぼくはテレビ局や出版社に宣伝しまくった。
この喫茶店を失いたくなかったからだ。まさに自分のためだった。
テレビ、雑誌、ブログと露出が進むにつれて、興味を持った人がちらほらと来るようになり、今は喫茶店愛好家や旅人が全国から訪れるようになった。
テレビや雑誌にでると一時的にたくさんの人が来てくれるが、ぼくはブロガーなので、ネットの口コミを一番信用している。
ネットは一年をとおして閲覧できるので、ぽつらぽつらとまんべくなく誰かが遠くから来てくれるのだ。ママさんは旅好きなので、いろんな地域の人からの話は楽しいに違いない。
喫茶店愛好家でも、珍スポットファンでも、工場や廃墟好きの方でも一向にかまわない。ぜひ訪問してあなた自身で『ランプ城』を体感してほしい。
注文の後、できればお店の方とおしゃべりをして、店内の写真をたくさん撮って、また誰かに紹介してほしい。
オススメはオムライス。高齢なママさんに代わり、今年から娘さんが同じ味で作っている。この娘さんも素敵な方で、ランプ城をながく続けてくれるとぼくは信じている。
ぼくがだれかを連れていく度、「今も続けていられるのはヒッピーさんのおかげなのよ。うちの広報部長だから。」と言ってくれることが、正直嬉しかったりする。
でも室蘭は札幌からも近くはなく、なかなか行けないのが実情。
こんなすごい店は全国探してもここにしかないから、みなさんもぜひお願いします。
海に面した崖の上に建っているので、風がつよくて看板は長持ちしない
夜に向かうとこんな感じ。
暗くてなんにも見えなくなって危ないのでスマホをライトにして山を進もう。
喫茶コーナーの奥にはジンギスカン用の個室
ここを進んで奥のドアを出ると海側にでる。
屋根など何度も補修した。
蜘蛛の巣すら美しい。
ピーちゃんだったっけ、ライチョウのぼろぼろ剥製
訪問客はたいていこの子をみかけると思う
店を出ようとしたら寝転んでふさいだ?
店舗と自宅間の出入り口
遅くまで滞在したこの日も室蘭駅近くまで車で送ってくれた
室蘭駅から崖方面に向かう。まぶしいあたりにランプ城あり。
この日着いたのも夕方なんだな
ランプ城が立つ前の土地の様子。誰かの記念碑が立っていた。
2019.9.22撮影
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純喫茶ヒッピー
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