喫茶こん
北海道札幌市東区北21条東1丁目3-1
札幌市にはこれまでの長い歴史の中でほんとに良い喫茶がたくさん生まれたけど、この「こん」みたいなところはひとつもなかった。
寒い冬も、暗い夜も、ひだまりのようにあたたかく、ほんとにいいんだから、こん。
緑のテントの上に以前の看板があるとおり、居ぬきで「こん」に変身したみたい。
手作り感溢れていて、ひかえめで、とても可愛い店。
正直、ぼくのようなおじさんが訪問するにはちょいと恥じらいも感じるのだが、店主の夢が詰まっている温かい居心地。
うん、こんなふうに、店主も店内もメニューも「あったか」な喫茶店はいままでなかったんだ。もしかすると地球一やさしい時間が流れている飲食店かもしれない。
この看板、ダンボールの裏に手書き? (違ってたらごめん)
でもこういうところがここの店主の感性。
とても可愛くてちょっと控え目なの。
一番好きなのがこのノボリ。
パッチワークな雰囲気の布とフェルト素材でメルヘンたっぷり。
固定方法も儚い。
店内はシンプルだけど本棚の書籍やカウンターのぬいぐるみ、
メニューなどよくみるとひっそりと個性的なのだ。
右に写っている丸窓のドアも気になるが、まだ二回しかここに来ていない新人なので、そのドアの向こうがどうなっているかは知らない。
このメニューにも店主の人柄が感じ取れる。
再利用した紙に、手書きのイメージと、マスキングテープにプライス。
テープをちぎってペタペタというのが逆に新鮮だ。
そしてメニューは本気で旨い。
あったかい温度みたいなものに包まれて心も満腹になる。
また絶対食べに行こうと思う。
店主は自分から見るととても若い人だけど、自分の理想の店をつくりたいって一生懸命あれこれ動いて考え、やりくりしながらできることを実現する尊敬できる方。
みなさんも一度行けばファンになるよ。
◆オマケ
ところでぼくが最初に喫茶こんに訪問したのは、あるイベントがきっかけ。
ツイッター仲間のすりっぱさんが喫茶こんの午前の部でゲストママをやるというので
出かけたってわけ。
そのイベントとは「ぬいぐるみ持参」というやつ。
もちろん持参したさ、50代なのに。
ぬいぐるみの説明
・赤いクマ
1970年くらいに母か姉が買った「くまたん」。
・一番奥の白と茶色のパンダ
ananという雑誌の懸賞に姉が応募して当選した「べそこ」。1970年。
・小さなパンダのカップル
1972年に日本にはじめて来たパンダのカンカン&ランランで国内は大パンダブームに。その年、札幌地下街のオーロラタウンのある店のワゴンで売っている小さなパンダを見かけて親に買ってもらった。ひとつ150円だった。「チビタンとランラン」。
・そのほかのぬいぐるみ
これはすりっぱ氏のものなのでよくわからない
すりっぱメルヘンサンド。
この後、この勢いのまま喫茶余舎さんへ。
ぬいぐるみを抱えてドアを開けたぼくを見て「ヒッピーが赤ちゃんになった」とママさんがぶつぶつ呟いていた(笑)。
このあと、小さな男の子を連れてきたお客が来店し、余舎ママさんはこのぬいぐるみであやしていたよ。