◆喫茶 悦
昭和44年に幌別(登別市)で店を始めた。
96歳になってもたったひとり(他にはネコちゃん)店を続けていた。
この日、訪問間隔が開いてしまって前回来てちょうど一年後の日に店に着いた。
同じ北海道とはいえ、札幌からだと数か月~半年に一度程度しか行けないのだ。
店は開いていなかった。とても嫌な予感がする。
近所の家に人に聞きこむと、ひと月前の2019年8月14日に亡くなったことを知った。
8月14日といえばぼくは楽しく日高のキャンプをして、キャンプ場の運動会を見てのほほんと楽しく過ごしていた日だ。
まさかママさんが逝くとは知らずに。
この喫茶は僕の中では言葉にできぬほど非常に特別な存在だった。
そしてママさんとネコちゃんの姿を見るのが大好きだった。
そして楽しくお茶しながら、何かこみ上げてくるようなものも感じた。
とても、悲しい。
「私もあなたも生き抜くのよ」。力強いママさんの言葉が耳に残っている。
一年前コーラを飲みながらいただいた、とても酸っぱいカリンズの実。
庭で採れたと話していたので、もしあれば一粒食べてあの日を呼びたいと思って
庭をのぞいたがそれらしい実はなかった。
ぼくはしばらくショックだったこともありブログには書けなかったけど、
悦ちゃんママさん(佐藤和子さん)のご冥福を心からお祈りいたします。
◆悦 思い出動画
(youtube 純喫茶ヒッピーチャンネル)
◆悦 思い出写真
ここにも「生き抜く」という句があった。
そのうち、更地になってあとかたもなくなってしまった。


