この機種は私の中学生期の憧れのラジカセで、昭和54年(1979年)頃に発売された。
型番はCFS-686だけど、通称XYZと書いてジィーゼットと呼びます。
SONYが得意だった直線を主体にデザインされていて、札幌に住む中二の私には「新宿にある最新型ビル」のイメージを勝手に抱いていました(当然東京には行ったことなし)。
この鋭角でメタリックな佇まいは若い私の潜在意識に深く刷り込まれ、羨望の機種だったので、30年以上経った今でも、このラジカセ CFS-686 XYZ 、昨日紹介したCFS-D7 SIR-Ⅲのデザイナーは一体どんな人なんだろう、まだ生きているんだろうか、会ってみたい、あぁなんてかっこいいんだろう、などど思うことがしばしば。
機能的にも以下の点で先進でした。
・パネル上は日本語がなく、全て英語で表示。「使いやすさよりかっこよさ」にとことんこだわる
・オーディオのセットデッキにしか搭載されていなかったドルビーというノイズリダクションシステムを搭載
・カセット操作部(再生、録音、早送りなど)の押しやすく超かっこいい形状のボタン
・カセットを出し入れするときのイジェクト機構が「ソフトイジェクト」になっている
・ボタンひとつひとつにまでこだわりの直線デザイン、本体上面がスパッと傾斜している
・カセットテープをまっすぐいれられる(入れたとき、見た目逆さまにならない)
・ラジオのロッドアンテナが2本あり、V字に広がる
・VUメーターがとっても大きく、音楽に合わせて左右の針が動きにしびれる。
・カセットテープの種類で、音楽録音用だったフェリクローム素材の「DUAD」が使用可能(TYPE3ポジション)。
価格は、当時の高級ラジカセの定番、69,800円。いまなら約10万円ちょっとの感覚でしょうか。
<SONY CFS-686 XYZ (ソニー ジィーゼット)>
いまでも鮮明に記憶しているのがこのラジカセのテレビCM。
ビリージョエルの『MY LIFE』がBGMに使われていて、ラジカセのイメージにぴったり。以来、いつかこれを買って、『MY LIFE』を流したいと思っていました。
そしてこの曲は、いまでもマイベスト10(?)上位にランキングされています。
今では2台所有していますが、そろそろこれも誰かメンテしていただける人を探す必要があるかも知れません。
その後の関連記事
2019年に YAHOOブログ終了となり、他ブログへ移行しました。
しかしせっかくいただいたコメントは移行できないため、いまのうち本文にコメントをコピーしておきます。
’80春でしたか、秋葉原の石丸電機で49800円で購入したかと思います。中学生になったら男子の必須アイテムがラジカセでした!
ありとあらゆるカタログを調べまくり、電気屋に通いまくり、惚れに惚れ込んだのがこのCFS-686。プーリーベルトが何度も切れては繋いでを繰り返しながら10年くらい使っていました。
XYZとサースリーはほんとかっこいいですよね。
そのアイワのラジカセってどんなやつだっけ・・・TPR-820やCS70は好きな機種でしたが。
ラジカセって当時の機械好きの少年たちは夢中になりましたね
当時はMACと言えばコンピューターではなくラジカセでしたね。
カセットレコーダー機能はとっくの昔に壊れてしまっていたので、クルマの後部座席に置いてウォークマン音源を電波で飛ばし、車載オーディオのプラスアルファとして。アンテナ破損でとうとう引退になりましたが、これはいいMONOでした。
私もiPodの音楽をFMトランスミッターで飛ばしてラジカセのラジオで受信して使います。この時代のラジカセの音は気持ちいいんだよなぁ。
それにアイワのCS-80は私も超好きな機種です。
最高に「顔」の良いラジカセですから今でも欲しいですよ。
ソニー派とアイワ派、ありましたね。
私はソニー派でしたがアイワも使っていました。
いまではアイワもソニーに吸収ですね・・・。
メタルXYZ(CFS-F5)に対する感想も同感です。
でも、当時はがっかりしましたが、いまではなぜかかなり魅力的に感じます。
CFS-686とSIR-Ⅲは、今思えばCDもMDもないのに異常に未来を感じさせてくれる一台でした。
検索から参りました。
皆さん、このラジカセに思い出が有るんですね。
私は先月、処分業者で解体されそうなのを見つけて譲って頂きました。
それを修理して現在活用してますが、アナログメーターの動きが良いですね。
いまの製品は高級品をのぞきメーター搭載は非常に少なくなりました。
XYZのような針メーターのほうが自分の好みですが、LEDなど、どんなタイプであれ、音楽が鳴っている、と視覚でも実感できるメーターって、ラジカセの魅力の大きな要素だと思います。
10年間くらい使いました。
とっておけばよかったなぁ・・・
このラジカセは眺めるだけでも、もちろ ん鳴らしても、高揚しました。
ラジオやラジカセを買いたくて、新聞配達のバイトの面接に行きましたが、そこ の親父につまみ出されたことがあります 。小学生なら何か買いたいとか金が欲し いと考えずに、「働くことをやってみた いと言え!」とのこと。 でも私はかなり懲り性なもんでどうして も欲しかったんすよね。 結局、別の配達所で雇ってもらってナショナルのラジカセや、BCLラジオの クーガー2200とか、ラジカセとか、けっこう買っちゃいました。毎月の出費はレコード代&カセットテープが高くて苦戦しましたです。
とっておいてくれてありがとうです
たとえ動かなくても、眺めるだけで絵になる製品です!
齢50歳にして、今も持っていますよ。
まだ中学生だった私に、父親が買ってくれたものですが、今もって手放すことができません。
いつまでも手元に置いておくつもりです。
同感同感。
このデザインはソニー真骨頂ですね!
ここまでくると動かなくなっても所有し続けたい逸品です。
この前実家で探してみたらありました!ほぼ新品に近いXYZが箱に入って!早々再生してみましたがやはりベルトがダメで動きませんでしたが実家が神田なので帰りに秋葉原でゴムベルトを買って交換したら、きっちり動くようになりXYZのとびっきりの音が...神田明神の境内で永ちゃんをXYZ全開で鳴らし怒られた思い出等が甦りました(笑)こんなに格好いい製品今無いですね。
さすが昔の日本製品は作りに手抜きがありませんよね、ベルト交換で復活とはさすがです。
それにしても二台買い与えた親御さんはすごい…。
そして妹さんの程度の良いやつが見つかってほんと良かったです。
大切になさってくださいねー
私も親戚が量販店に勤めていたので、社員割引を使い貯めてたお年玉で中2の時に購入。実家で母親が8年前まで30年以上、現役で愛用しておりました。しかし・・・既に手元には無く廃棄処分されておりました。
当時、購入するまでは毎日のように量販店に通い詰め、家ではカタログを何枚も穴があくほど眺めつくしたものです!(笑)
雑誌サウンドレコパルを毎号立ち読みor購入し、FMエアチェックが日課で、カセットテープ等の管理や整理が大変でだったのを今も記憶しております。
また、アッ!と言う間に新品ストックが無くなり、少ない小遣いだけではヤリクリ出来るはずもないので、歳を偽りバイトをして小遣い稼ぎもやってたな~
と?最近も当時の録音したカセットテープを引っ張り出しては視聴して、ノスタルジーに浸たっておりま~す。
毎日のように量販店に通い詰め、家ではカタログを何枚も穴があくほど眺めつくした→自分もまさにそう。いまでも当時穴があくほど眺めた製品カタログが数千枚あります。
若いころに心を動かされて懸命にやっていたことは、どんなことでも忘れませんよね。ノスタルジーで引っ張り出してきたつもりだったのにまたぶり返すこともあり、やっぱりそれを好きなんですよね。
そしてそれから40年!ある時ネットオークションで見つけて購入に踏み切り やっと手に入れて 自分でオーバーホールしてカセットも復活!全体も磨き上げて大事に床の間に飾ってます^_^ いつ見てもカッコいいですよねー!やっぱ欲しかったものは手に入れると 可愛くてたまりません!これからも大事に使っていきたいと思います。
たしかにCFS-V1とサースリーの雰囲気は似ています。
別名もZILBA'P TVですしね。
おばちゃんからしたら勧める気持ちになるのも理解できますし、事実、テレビ音声も受信可能なワイドバンドですし、ラジオのダイヤルスケールが大きくていい機種ですよね。
ただ、サースリーはやっぱりサースリーなんですよね。特別な存在です。念願のサースリー、大切になさってください。