COFFEE & MUSIC
ウィーン
北海道札幌市中央区南2条西7丁目
札幌中心部の喫茶で、「一人で行く茶店」をひとつだけ選ぶとしたら、ここは大候補。ほかには、わらび、ミカド、キング5、ウィーン、圓・・・。
1959年創業の名曲喫茶。札幌 狸小路7丁目、地下への階段を降りる。
1950年代は個人でオーディオやクラシックレコードを自宅に用意できる家、または良い音で聞ける家は少なく、レコードを聴きたくなったら『名曲喫茶』にでかけたものらしく、ウィーンもそんな時代に生まれた。
しかし現在、国内を広くみても、名曲喫茶は指折り数えるほどに激減。
それはもちろん、音楽などはどこでも(ウォークマン以来、自宅はもちろん電車の中、歩行中なども)十分楽しめるようになったからだ。
喫茶と純喫茶の違いは、当時的には「客に酒類を提供しない純粋な喫茶」が純喫茶とされていたが、名曲喫茶はクラシックレコードに耳を傾けるための純喫茶。(ジャズに浸りに行くのはジャズ喫茶)
名曲喫茶の特徴は、質の高いオーディオ、豊富なレコード。
さらに、マスターが客にリクエストを伺う。
このウィーンでも、「ご希望のレコードはなにかございますか」とマスターに聞かれることがある。
リクエストがあれば頼み、なければ「おまかせします」でOKだ。
客席は、スピーカーに向かって並べられており、一人で行ったら普通はスピーカーに向かって座る。
また、音楽を聴くための空間なので客は私語はできるだけしないように。
だから一人で行くことが中心になるお店。
二人以上で行く場合はあまり会話しないか、小声で。
音楽を聴くための純喫茶、つまり名曲喫茶のマスターには以下のスキルが同時にすべて求められる
①クラシック音楽に極めて詳しいこと
②礼儀正しい接客マナーを修得していること
③オーディオに極めて詳しいこと
④コーヒーをおいしく淹れられること
⑤くつろげる部屋づくりができること
なので、個人喫茶店をはじめるには最も難しいレベルに位置するのではないだろうか。
ちなみに両脇のスピーカーは・・・・
<McIntosh XR290>
\4,500,000(2台1組、1992年発売) |
もちろん、アンプもスピーカーと同じ超高級オーディオメーカー「McIntosh(マッキントッシュ→パソコンとは全く別のメーカー)」の真空管のセパレートアンプ。
ウィーンに行ったことの無い方は、小さなコンサートホールに一人で出かけるような気分で行ってみたらいかがだろう。たまにはクラシックもいいもんだ。
あ、トイレは今だ ぼっとん式。
別の日。
その後の記事
後ろにもXRT20が・・・(汗
いずれはマスターになりたい今日この頃(汗
あ・・でもスキルがありましぇん(爆