1977年 学研『6年の科学』。
 
もうすぐ中学生、いよいよもうすぐこの本ともお別れだ。
 
ついに大人(中学生だけど・・・)になるのだ。
 
表4にはラジカセが。
 
「おーーー、ラジカセだ。しも今回はアイワだぜ(日本で最初にカセットレコーダーを開発)。」
 
でもなんか雰囲気が違う。
 
「LL学習?  なんだべな??」
 
 
 
 
LL 学習用テープレコーダ アイワLL355。
 
この後 LL(Language Laboratory)が大流行し、『LL 教室』なるものが設置される学校も出てきた。
 
 
LL 学習用テープレコーダは主に英語の教材として使われ、先生の発音が録音された学習用テープを聞きながら自分もラジカセのマイクに向かって発音し、録音できるので先生との発音の違いを客観的にチェックできる。
 
そして後で生徒は自分の発音だけを消して、何度も練習できるのである(先生の声は消去されない仕組みになっている)。
 
 
つまり、英会話学習のための悪の装置だ。
 
こんなもの親にねだってなるものか。
 
あれ、でも広告を良く見るとこんな説明も書いてある・・・。
 
 
 
 
『もっとも勉強だけじゃない。 重ね録音で歌手とデュエット・・・』
 
 
ほう。
 
LL機能とやらを利用して、そんなことが。
 
できるんかいな。
 
じゃあ、あれですかい、アグネスチャン(当時大人気アイドル)と、「草原の輝き」を仲良く歌えるのか。
 
悪くないな。
 
いいかも。
 
いいな。
 
最高だな。
 
 
買うか。 (結局買えなかった)
 
 
 
 
広告には小学校のいろんな思い出が描かれて涙を誘う。
そして中学生の晴れ姿が。
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この広告の裏面。
昭和57年(1982年)の完成を目指して・・・・と書いてある。
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今は2010年、完成して28年経っているはずだがどうなっているんだろうか。
 
調べてみたら、昭和54年(1979年)に完成したらしい。この記事から2年後だった。がんばったね。