自家焙煎の店 
ブレンド
旭川市3条通8丁目

 
 
二回目の掲載。
喫茶「モンテローザ」に行こうかと歩き始めた夕方。
そういえば、「ちろる」はどうなっているかと気になりだした。最近はずっと閉店しっぱなしなのだ。
「ちろる」に着くと、店内にデンキがついている。
思い切って開きっぱなしのドアをくぐってみると、工務店の人が床の張替え作業をしていたのでちょっと世間話。
「ちろる」は改装に伴う休業中ということがわかった。オーナーさんが変わったのだ。
 
新生ちろるを楽しみにしつつ、おいしいコーヒーを飲みたくなった。
この辺りならあの店だ。
 
自家焙煎の店 ブレンド。
 
客は私だけ。カウンターに腰掛け、深煎りのフレンチをオーダー。
深煎りコーヒーのほうが胃にやさしく、カフェインも少ない。なにより味が好きだ。
 
マスターと私、ぼそぼそと会話をはじめる。
本来の喫茶店の雰囲気なら、ランチタイムではなくこういう夕方に来るのが一番ですよと言う。それは本当だ。ランチタイムの店内は、「軽食喫茶」型営業の場合、コーヒーの香りより調味料の匂いが勝ってしまう。そうはいっても、たいていの場合、コーヒーだけではやっていけない。
 
 
30分ほどして、一人の女性がドアをあける。
「すみません、ちろるという喫茶店はこの辺りでしょうか」。
と尋ねられたので、「すぐそこだけどいま改装中ですよ」と伝えながら、この店はおいしいですよと勧めてみる。
 
聞けば、7年か、何年か前に旭川に来た際に、ふらりと立ち寄ったのが「ちろる」とのことだ。
そんなに前の記憶だが、ほとんど正しい場所までたどりついている。
 
「今でもこういう小道があって嬉しいです。」
彼女の言葉のとおりで、この3条通りは喫茶店が並ぶ喫茶小道。
わたしは喫茶店に行く予定がないときもわざわざこの道経由で若干遠回りして駅に向かうほど、この小道が好きなので共感できる。
彼女はブレンドをオーダー。
 
京都は銀閣寺界隈に住んでいるという彼女から、京都おすすめの喫茶店、建築物についての情報を得る。いつ行けるか見当もつかないが、こういう話は非常に楽しい。早く行かないとなくなってしまう店もあるんだろうな。
 
奇遇にも、これから札幌行きの電車に乗るスケジュールが同じだったため、電車では札幌界隈の喫茶店についていくつかお勧めしてみた。
 
彼女は喫茶店や建築に詳しく、こういう話で気があう人とは乗車時間80分なんてあっという間。
札幌駅で別れたが、いくつかの店に行ってみただろうか。
 
 
 
 
 
 
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