イメージ 1     パーラー  キムラヤ
     東京都港区新橋2-10-15
     新橋駅前ビル1号館 地下一階


 
 
 
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新橋駅から外気に触れずに立ち寄ることができる喫茶店パーラーキムラヤ。
 
北海道で暮らす私には詳しいことはわからないが新橋駅前ビルは1966年から45年の時を刻むらしいので、この店や同じ階にある店たちは竣工当時に入ったテナントたちということだろうか。
 
新橋駅を行き過ぎる人の数は疑う余地なく国内でトップクラスだと思うのだが、その中から新橋駅前ビルに来る人も少なくはないと思うので、古いお店たちもやっていけるのかもしれない。都会に老舗が多く残っているのはそういった人通りの多さからだろう。
 
 
オヤジ天国ともいえる新橋は、彼らが求めるすべてが揃っているようなパラダイス。
パーラーキムラヤも、先ほど掲載した「ファースト」も、そんな彼らが「ちょっと一服」したいときに絶好の一店だ。
 
 
さまざまなサンプルが飾られたガラスショーケースを眺めながら、ガラスドアが解放されているキムラヤに入った。
 
 
 
 
 
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白いコック服を着用したマスターがコーヒーを淹れてくれ、茶とアイボリーのチェアに座る私のテーブルに若い女性が運んでくれた。
 
マスターに尋ねると、マスターとパンの木村屋とは直接関係はないけれども、開店当初にこの場所を斡旋してくれた人が木村屋の関係者で世話になったため「キムラヤ」と名付けたとの話。義理人情の純喫茶なのだった。
 
単純ながら動きのあるパネルが並ぶ目の前のミッドセンチュリーな風景をたのしみながら、プリン・アラモードやバナナ・サンデー、フルーツパフェも気になりつつ30分という束の間を過ごした。
 
いろいろな昭和喫茶に入り、20~30代の客がいると嬉しい反面、風景としてはちょっと馴染んでいないようにも映ることもあるが、私はそろそろこういう店、新橋という土地が似合う年頃になってしまった。
新橋適齢期を感じたパーラーキムラヤなのであった。