70年代に日本で流行ったフラッシャー自転車。
当時の私の周りではウインカー(フラッシャー)自転車と呼んでいた。
もっとくわしいことを知りたい方はこの書庫の過去記事をお読みください。
ある日、ラーメンを食べた。
真っ赤なひさしの古いラーメン屋を出て、横の茶色いひさしの古い喫茶店に入った。
古い喫茶店を出て、これまた古い自転車屋に入ってみた。
すると、70'sな自転車が宙吊りのようにディスプレイされている。
展示されている昭和自転車のうち私が乗れる26インチのサイズではブリヂストンの黄色とスズキの黒いやつの二種類。
でもこういう自転車は持っているしなー。
置き場所あるかなと、ちょっと悩んでみたものの、黄色いフレームの自転車を購入。
35年以上売れずに残っていたもので、はっきりいって新品だ。
この時代のものをいわゆるデッドストック、しかも「●万円でいいよ」といわれるとほんとにグラッと来る。
「明日おいで、すべてカンペキに仕上げておくから。」
翌日。
展示されている状態はやや汚れ、タイヤやサドル、ハンドルも外されてあり、半製品の外観だったのだが、オヤジが微笑みながら無言で指さした場所には美しい黄色い自転車が置かれていたのだった。