純喫茶
ブラジリア
徳島県徳島市寺島本町西2丁目 線路沿いの道

バカ暑い空の下、コーヒーのみてーなーと思いながら線路わきを歩いてると何やら喫茶がある。
それが純喫茶、ブラジリアさんだった。
ところがこちら、暑さのせいではなく、格好良い佇まいにボーっと眺めてしまう。
店内には灯りがついていて、ドアに「営業中」の札。
よかったーと思いドアを開けようとするとこれが全く開かない。
ありゃりゃこれはもしかして、営業中の札のまま実は休みというパターンかなと、これまでの経験から勘繰ってると、まったくその通りだった。
ママさんがドアを開けてくれて、ごめんなさい今日は休みなんです、でも暑いでしょうから中でお休みになって、メニューは何もお出しできないけど、と中にとおしていただけた。
はっきり言ってバテ気味だったので、ありがたくチェアに座るとお冷をだしてくれて、ありがたくいただいてると、カウンターからアイスコーヒーなら作れるわよーと声をかけていただいたので、もちろんありがたくいただいた。
あーうまいと飲んでいると、今度はトースト食べます?と声をかけていただいたので、またまたありがたくいただいた。
ここのママさんは昭和46年、徳島が珍しく10センチ以上の降雪があった年のあたりから店をきりもりしているとのこと。
いろいろとお話させていただいていると、昔は近くに演舞場のような施設があって、山口百恵や森昌子などが来てショーをやっていたので、日付が変わるような時間帯まで客が途切れない日もあったという。
このほかプライベートな内容なのでここでは伏せるが、屈託のない楽しい話をしていただき、今は無き東京は神保町の喫茶ロザリオのママさんを思いだした。
今日の目的地を話すと時刻表をみせてくれたり、根っから親切な方である。
偶然とはいえ、ほんとうに良い喫茶店を利用できて、徳島に来てよかったと嬉しくなった。




次の記事では店内の様子を。