喫茶
こかく
兵庫県加古川市篠原町 路地裏


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加古川駅前の通りは、どこの町にもあるショップなどが並ぶ景色なのだが、このショップの裏側一帯は細い路地になっていて、小さな飲み屋がぽつぽつと並び、極めて場末な雰囲気が漂っている。ここはヤマトヤシキという兵庫の百貨店の近くだから篠原町だと思うのだが、細かな住所は控えていない。みどり旅館の角を過ぎたあたりの、とにかく細っそい路地にあった。
私は商店街歩きとともに、こういう見過ごしがちな路地をみつけては野良猫のようにほっつき歩くのが好きなので、その旅の途中で出くわした喫茶が『こかく』という店。
 
看板には『味の店 甘党一式 こかく』とある。
こかくって、「古格」のことかなぁなどと考えていると、すでに手遅れ、店の中に入っている私。
 
 
看板にはUCCコーヒーとも表示があったが、せっかくの甘党一式なのだから、どうしよう、ゼンザイ? あんみつ? と頭の中で描いているものの、口では「みぞれ」って言ってしまっていた。
 
ママさんが年老いた馴染みのお客と、終わらない話をしていた。
 
 
 
 
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