TEA ROOM

石川県小松市飴屋町

 
 
(昨日のつづき)

 


 
喫茶泉に入り、カウンターに座ってコーヒーを飲んでいると、さっそく常連のAさんがみえた。
この方がママさんのことをいろいろ紹介してくれて、
やがてママさんも昔のことや、ご主人のことを多くお話してくれた。
一時間ほど経ってAさんは帰り、次の常連さんBに入れ替わった。
どちらの方もママさんのお年と同じくらいか、少し年下にみえるが、今度の人は
髪をカラーリングされていて、Aさんよりさらに明るい性格。
そしてまた、新たな昔話や、商店街の成り立ち、衰退、現状の課題など
Bさんとママはたくさんお話してくれた。
 
この間、寡黙な男性客Cさんが入店し、カウンターではなくテーブル席に座って、
コーヒーを飲んでお帰りになった。常連さんではなさそう。
 
さて、ママと私とBさんでときどき喋っていたら、今度は常連のオヤジさんが来店。
元気な声で「やぁやぁ、昨日はどうも !」とBさんに声をかけた。
私はこの町に知り合いがいないから、てっきりBさんに話していると思い静かにしていたのだけど、よく見ると昨夜の中華食堂「清ちゃん」の主、清ちゃんだった。私に向かってニコニコして立っていた。
仕事中は料理人の真っ白いユニフォーム姿だったのだが、黒系の私服だったため
一層気づくのが遅れてしまった。
 
カウンターに並んで座り、いろいろなことを教えてくれた。
清ちゃんの生い立ち、人生観。
ミシンは当時の嫁入り道具の1つでどの家庭にもあるのでミシンで飯を食おうと思った。とはいえミシンを仕入れる金はないので、おこし飴を売った資金で、ミシンの分解・販売業に転身。しかしミシンは衰退していくと予見し、修行を重ね料理人へ。
現在は小松を代表する料理人、小松に中華料理を広めた有名人となっている。
 
 
てな感じで、とにかく一人ずつ常連さんが現れては、私にいろいろと声をかけてくれるので私が店に来てから半日経っている。私はコーヒーを頼んで飲んでいるだけでいろんな人が入れかわり立ちかわり現れいろんな話をしてくれるので、実に楽しいのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
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店名ロゴ、壁のギザギザ、石床、木工の数々、カウンター上部の木のヒサシ、
カウンターの構造など、すべて故 店主の手作り。
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昨夜会った清ちゃんは有名人だった。
喫茶のカウンターで人生を教わる。
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