小町湯
小樽市信香11番4号
真冬日の小樽を歩いてて、体がパキパキに凍った夕方に通りがかったこちらの銭湯。
冷えた体をちょっと解凍すっか、ということで急きょ入浴です。
冷えた体をちょっと解凍すっか、ということで急きょ入浴です。
風呂上がりにすぐまた外を歩くことになるんで、むしろ凍るのではないかとの自問自答もあったけど、気づいたら下足箱一体型の番台でタオルひとつ買ってました。
早速丸裸になり湯に浸かろうと思ってたものの、服を脱ぐどころか曇った眼鏡のまま、番台に座るママさんとお話開始となり、ママさんは昔のこともほぼ自動的に教えてくれた。その流れで何か所か写真をとらせてもらう。
明治15年頃の開業ということは・・・(計算中)・・・1882年?
1882年ということは今年で131年。
北海道の銭湯としては最もお年寄りかもしれない。
近くの炭鉱が盛んだった頃は、仕事を終えた鉱夫で銭湯と蕎麦屋はとても流行ったそうだ(その蕎麦屋の建物は「開拓の村」に移築されている)。
さて体を洗い、白い小さなタイルがびっちり貼られた湯船に浸かろうとすると、とにかくアッチィ。足だけなんとか浸かってちびちびやっていると、常連のオヤジさんが入ってきて、石鹸を流したあとに一気に肩まで湯に入った。
熱くないのかと聞くと「この熱さがいいんですよ」と満面の笑顔。
毎日ザブーンとやっているようで、「今日はこれでも44度くらいだな、45度の日もありますよ。
と言われつつ、私は39度くらいで良い人なので徐々に歩を進めなんとか肩までたどり着く。
でも一旦肩までいくと意外と熱くは感じず、気持ちよかった。
「ほらっ。この湯は湯ざめしないよ。それじゃ御先にっ!」
ママに聞くと、湯は地下から引っ張ってきているとのことで、鉱泉らしいので、ここは温泉でもあるのだった。
脱衣場所に戻ると、汗だくのオヤジが。
家の風呂は壊れたが、ここがあるので直す予定はないようだ。
オヤジが帰ったあと、だはーっとしながら汗が引くのを待つ。
オロナミンCをぐびぐびしたあと帰路についたが、まったく湯ざめはしなかった。
風呂屋を出るとすっかり夜に。