純喫茶
富士
山梨県富士吉田市下吉田850
夕暮れと夜の間の中をひとりぶらぶら。
すると月江寺という素敵な名前の駅がありました。
街並みには、暗いながらも濃厚な昭和を感じます。
こんな時間ですがいい喫茶などがあればいいけど・・・。
とりあえず通りに人影はまったくありません。異空間に迷いこんだ感覚です。
なんだかすばらしい雰囲気です。
渋い喫茶の前を通過。
まだ照明が灯っています。これは入るしかありません。
壁の上のほうはおそらく富士山をイメージして山の形に色を変えています。
まずは店に入ろうと思って玄関に近づこうとすると、なんと店の照明が消えました。
もう閉店なのかなーと思いましたが恐る恐るドアを開けてみます。
カウンター付近にいたママさんと目が合いました。
「お客さんもいないし、いまちょっと用事をたしに出かけようとしてところだったのよ」
タイミング悪かったかなと思いましたが、いいからどうぞとうぞととのことでしたので運よく入店。
うわー。いい雰囲気・・・。
ママさんと談笑後、写真を撮らせていただきました。
壁には富士山の美しい写真がたくさん飾られています。
実はこの喫茶は飯島さん夫妻が開業したのですが、マスターはもともと写真家として東京で活躍していたのだそうです。
残念なことに亡くなられているのですが、人生の後半は富士山の魅力を写真に遺すことに費やしたのです。
写真集もありますので店に行く機会がありましたらぜひ見てください。
和風な喫茶とはいえ店内にこんな工夫まで。すごいなー。
素敵だなー。
エンジェルトランペットの花のような照明器具です。
ブドウまでだしてくださいました。
これは灰皿です。マッチも探してくださいました。
結局は、別のお客様もみえたりで、ややしばらく滞在しました。
ママさんのお出かけ用事はどうするのかな。
店を出たけれど喫茶富士が名残惜しく、遠ざかりつつもクルリと振り返ってしまいます。
また来れる日があるだろうか。東京に来た時は比較的近いから寄ってみたいです。
遠くの右側の灯りが富士さん。
まだ灯りは点いていますね。さようなら
夜遅いですが、だめもとでもう少し先の駅まで行ってみます・・・。
次はどんな旅が待っているのでしょうか。