純喫茶 ローリエ
山形県鶴岡市末広町13-30

そもそもローリエさんに行くために山形県まで来たのですが、感動して写真を撮りすぎ、どれを載せれば良いもんだか頭の中がこんがらがっちゃってレポートが遅れました。
ローリエさんの名前は北海道までも届いていましたが、かなり昔、日本全国徒歩旅行をしたときにも寄っていなかったので、ずっと気になっていました。
結論から書きますと、噂にたがわぬ名店。
こういう喫茶に鶴岡市の人は駅前でふらっと寄れていいなぁ。
訪問時ご対応くださったお店のマスター&ママさん、そして娘さん、ありがとうでした。
ぼくは感動をうまく伝えることができない人だけど、日本独自に進化した純喫茶の空間の最終系まで到達しているレベルというか、相当なもんですね。
昭和50年開業とのことですが、ほんとうに当時のモノづくりは品質・技術ともにレベルが高いです。
店名の「ローリエ」は月桂樹の意味(香辛料で知られています)で、姪っ子さんが考案しました。常緑樹ということで商売的にも縁起が良いですしね。
ではさっそく!
写真とかでレポートします。
◆外観
建物は白を基調とした色合いで、曲面に富んだ芸術的か壁にくるまれています。
どことなくギリシャの家の雰囲気も。



昼間の撮影も載せておきます



現在は光りませんが、緑色の部分には「光ファイバー」が無数に埋めこまれています。

夜写真に戻ります。
エントランスは駅方面から歩いてくる人が吸いこまそうな位置にドアが配置。
建物外観はそうとう凝った設計になっています。


綺麗なガラスで埋め込まれた壁。


入り口付近

◆入口付近
内部にもガラス壁あります。
奥はトイレ。

レジカウンターまわり


美女像。

下部でもっと掲載しますが、むこうに光っている光ファイバーの電飾がローリエさんの特徴のひとつ。

窓はこのひとつだけです。窓の四隅はアールになっていて、カーテンは豪華。

ステンドグラス

色ガラスの仕切り

◆光ファイバー電飾
昭和50年といえば光ファイバー出始めの時代。
当時はエスカというネーミングでしたか?
マスターのお話では、東京の科学技術博物館まで出向いて、
当時はエスカというネーミングでしたか?
マスターのお話では、東京の科学技術博物館まで出向いて、
絵柄がドラゴンのタイプを見たことがあるそうです。
店内の電飾パネルは三菱レーヨン社の試作品で、
店内の電飾パネルは三菱レーヨン社の試作品で、
電車の「踊り子」の天井や、筑波万博にも同じようなものがあったらしい。
ただ、この手のものは経年により故障が多発します。
このパネルも何度か故障していますし、外の看板(ローリエの文字)にもあるが切れたままだそうです。




◆陶壁
壁の焼き物は羽黒町に窯を持つ陶芸家で(工専の先生)の作品で、昭和62年および63年に店内改装をしたときに設置されたものです。
一年かけて焼いたという大規模な作品はいつまでも見入っていまい、ほんとうに素晴らしいと感激しながら拝見しました。
作品名は宇宙。
一年かけて焼いたという大規模な作品はいつまでも見入っていまい、ほんとうに素晴らしいと感激しながら拝見しました。
作品名は宇宙。



天井もお洒落な曲面あり





つまんでみた。

◆最後に
入口方向をみたところ。

シャンデリアはブルガリアから輸入の 「雨垂れ」という作品とのこと。
最初みたとき、ほかの店のシャンデリアと違って、傘の形のように最上部から流れるようにガラスが下がっているので珍しいなーと思っていました。


チェアの白いカバーが素晴らしいです


絵ではなく布でした。
表具屋さんから購入した織物だそうです。

ドリアおいしいよ。
遠くに見える焼き物の壁がローリエさんのもうひとつの特徴。

サービスで枝豆をいただきました。
あ、こちらでは「だだちゃ(おとうちゃんの意味)豆」と呼ぶそうですよ。
中森明菜さんが広めたと教えてもらいました。
関係ないですが中森明菜は同い年です。
中森明菜さんが広めたと教えてもらいました。
関係ないですが中森明菜は同い年です。


このボテッと厚みのある高級チェアにまたいつか座りたいな。
