ピッザとグラタンとコーヒーの店
西洋乞食(セイヨウコジキ)
岡山県倉敷市水島西栄町12-27
水島界隈でたまたま通りがかった店のひとつ。
店名は西洋乞食。
この店名「西洋乞食」をつける店は昔たまにありましたが、どういう意味が込められてるかは、自分にはよくわかりません。調べたこともないです。
とにかくこの店名、近年久しぶりに目にしましたよ。
乞食といえば、自分が小学校に入るくらいまでは、道端でよく見かけました。
いや、もっと後でも見たかも(小銭をあげた記憶あり)。
当時そんなに珍しいとも思わないレベルで見かけたので、とくに気にとめていなかったけど、今のホームレスとは違いましたね、雰囲気が違う。
基本的に物乞いなんで、道端に座って空き缶を置いてお金が入るのを待っています。
小銭が入ると無言ですが頭を下げます。
一日いくらの収入なのかわからないけど、厳しいよね。
ある日、玄関から母の叫ぶ声・・・・。
下駄箱の扉を開けたとたん、中から乞食が出てきたから。
なんですが、
なんですが、
当時(昭和40年代前半)はそんなこともありましたね。
寒い季節や雨ふりなどの日は、物置などを一時的に宿にするんです。
ばれたら「おゆるしを」「おめぐみを・・」って言ってね。
アジアを回っていると、現代でも乞食は健在(?)で、昔の日本みたいに空き缶置いて座ってる人いますよね。インドネシアは多かった。
カンボジアだと、バス降りたとたん、大勢に腕や脚、リュックを同時に引っ張られて
ほんとに参ったこともあります。
ほかの日本人と違って、ビンボー旅の自分は何万円も現金持ってないのに。
珍しく「やめろ!」と日本語で叫んでしまいましたよ。
そしたら彼らは案外素直というか「不思議なコンプライアンス」を持っているので、「あぁゴメン」って風にすぐ散ります。
カンボジア国境に近いベトナムの道路でも山賊が出たし、ロンボク島でもそれ系が出ますが。
本物の警官にだまされ約3000円とられたこともあります。
でもどれも目的が単純明快だから大丈夫です。
ちょっとでも金が欲しいだけなんですよ。
パスポートを奪ったり身ぐるみ盗るなんて豪傑には会ったことないし。
日本の都会のほうが、無差別通り魔とか、目的のない殺人があるからずっと怖いですよ。
かくいうぼくも、若い時、乞食と似たようなことをしてた期間もありました。
あ、でもあれは乞食ではなく放浪者か。
話はどんどんそれていきますが、そういえば平成に入ってチンドン屋が少なくなったね。
ぼくは友達に最近まで(たぶん仕事さえあれば今でも)チンドンをやってた人がいますが、あれはとても良い文化だと思います。
彼らは非常に練習もしますしね。日本の芸ですよ。復活してほしい。
あぁ、あれも見なくなったなぁ。
押し売り。
数か月に一度くらいのペースで、玄関に現れるんですよ、ヤクザ風のこわもてオヤジが。
アタッシュケースを開いて、ただ一言・・・「オラッ! 買え!!!!」と。
もうこわくて。
まあ単純な人たちだから、なんか買えばサッと帰るんですが。
やってることは現代のオレオレ詐欺のほうがやばいっすよ(子供への愛情を利用して何百万円と奪っていく)。
それから、こんな人たちもいたけど呼称は忘れた。
勝手に玄関前や庭先に来て、歌ったり演奏したり舞ったりして、
「唄ってやったから金ちょうだい」ってごねる人たち。
「唄ってやったから金ちょうだい」ってごねる人たち。
「なにを勝手な」と拒否すると、「唄わせておきながら金をくれない。あの家はひどい!」と近所に大声でまきちらす人たち。
当時は迷惑千万だったけど、やっぱり懐かしいかも・・・・。
あの頃は、素晴らしい喫茶店がたくさんあったしね。
「西洋乞食」の看板を見たときこんなことを一瞬思いだしながら、なにはともあれ入ってみます、どんな店でしょうか・・・。
夏は蔦に覆われ、さらにオーラが増しそうです。
すばらしい案内一式。メニューがよくわかり入店の参考になりますね。
うおー。
店内は暗く、かなりアンティークフル。
こういう暗さ大好き。
食事以外で何を頼もうかと悩んでいたところ、おすすめのクリソがありますと若い女性店員さんがフォローしてくれました →「ではそれをお願いします♪」
しばらくして登場・・・おもわず ええっと言ってしまいました。
すごいでしょこれ。
巨大な花弁を地道に崩して・・・・
やっとゴール、ほぼ完食デス。
ヒー (嬉)
混沌派な店内
サプライズ&ハッピーに過ごせました。ありがとうです!