
山口県防府市天神1-3-6
この店の存在は友達から噂を聞いていた。「タマゴ椅子が可愛いよ」って。
撮った写真ももらっていた。
だから防府あたりを歩くときはぜひ寄ってみようと決めていた。
今年4月27日、ようやく防府に到着。
駅から出るといろいろな道をぐるぐる歩いてみる。
どうやら防府市は「花燃ゆ」という大河ドラマのロケ地だったらしく、街をあげてキャンペーンをやっているようだ。
やがてエトワルと思わしき喫茶が見えてきた。
昔、豊平川の河原で模様の美しい石を偶然みつけたことがあるが、近づくにつれて、その石がそのまま喫茶店になったかのような素晴らしい建物であることがわかった。
営業は昭和26年から続くという。

山頭火句碑 (防府市出身の俳人 種田山頭火。駅北の山陽道付近に生家跡があった)
「あさせみ (朝蝉) すみ通るコーヒーをひとり」

石の雰囲気、美しいカーブ。
完璧です。

カーテンもきちんと。


なじみ客御用達の一階
右が厨房

ラウンジチェアと壮大な絵

大型家具のように重厚な昭和ステレオセット一式



魅惑の二階へ
窓際にはラウンジェア、その他のスペースには卵型チェアがぎっしり並んでいる

カナモノのパーテーション

何気なくお願いしたがすごくおいしかった。


店内には東郷青児画伯の作品がたくさん並んでいる。
「リボン」「白い手袋」「花束」など。
私は東郷青児好きなのでたまらなく嬉しかった。


かなりの年代物。ナショナル エアクリーナー。稼働するのかな。










背面から見ると卵のような形の椅子。こんなに並んで夢のような光景、卵1パック。nbsp;


1F~2Fの階段


この席に座った


蜂の巣のような換気網

1Fのトイレの大理石風化粧板ドアをみおろす

小森陽一氏の作品「天神」にエトワルの場面がでている。
(とマスターが話してくれたと思うがハッキリ覚えていない)
先輩の自衛官は後輩にここでごちそうする風習らしい。

店を出ようとすると、思いがけずプレゼントをいただいた。
小麦を使わず、アーモンドと卵黄を主体につくりあげたケーキ。
電車でありがたくいただいたが、こくがあってとてもおいしかった。
こんなオリジナルがあるなんてすごい。
エトワルさんは歴史に加え、このような新しい発想もあり、なにより店の方の人柄が素晴らしいのできっと永く繁盛するでしょう! 来れて良かった。

記事とは関係ないけど昨日はタンジョウビでした。タンジョウビアリガトウ。ノブコとクニオ、アリガトウ。