純喫茶 長寿
山口県山口市小郡下郷明治西1248-41
2015.4訪問
これは・・・!
ものすごい良い雰囲気の喫茶店を発見♪
入口は二ヵ所あり、左はお茶屋(お茶っ葉)だし、右は純喫茶という構造です。おもしろいし最高の組み合わせ。
さっそく一服させていただきましょう。
このお店は、おばあちゃんが自分でアイディアを出して、大工に指示して店を完成されたとのことです。
おばあちゃんは花の師範でもあり、茶道に華道、和を極めた方でした。
長寿さんは現在、お茶屋+喫茶店ですが、当時はお花屋をやるかお茶屋かいろいろ考えたそうです。
気が付くとだんだんメニューが増えていき、現在のスタイルに。
喫茶として60年が経ちました。
意図的に古めかしく造った建物ではこの風格は醸し出せません。
ここは本物でしょう。入店前に早くも胸が高鳴ります。
外観から想像していたとおり、和の最高品質の材料と技術でつくられた工芸品のような店内。
長い時を経て素晴らしい味わいを見せています。
ただ、今後補修する機会が訪れても、これらと同等の材料を揃えることは至難の業でしょう。
さすがです、茶道の手の清めに使われる「つくばい」もありました。
絶え間なく、少量の清流が情緒たっぷりに流れ続けています。
「こいはん」という熱いくず湯にしました。
旨い・・・!この店のメニューのクオリティすごいよ。
そっと出してくれるお茶は甘みがあってうますぎ。
ヒッピー 「うわ!おいしい♪」
お店の方 「お茶屋ですから♪」
昆布茶も淹れてくれました。 玄米入り。
若い娘さんが店内を詳しく説明してくれました。店のこと、歴史や家屋、メニューを非常に勉強されており、感服しました。
この部分は網代壁(あじろかべ)という様式になっていて雰囲気最高。
右の色が濃いのは大変な時間を経過している証拠。
左側はまだ若いですね。
編み方は左右とも矢羽根編みという手法です。
葦で組まれた船底天井。
現代日本ではほぼ見れなくなってしまった建築様式です。
明かりとりの窓もいい感じ。
素材をそのまま活かした箸。
この写真一枚には様々な素材がみられます。やっぱり和様式は良いですね。
さいなら、またいつか来たい名店です。