オール商店街
JR旭川四条駅沿い
この一帯にはもともと店舗が並んでいましたが、国鉄「旭川四条駅」が北海道初の高架駅になったことをきっかけに、新たな商店街として昭和48年(1973)に再建されたのがオール商店街です。
建物は1号館から10号館まで線路沿いに軒を連ねており(航空写真で見ると、それこそ電車のように続いています)、全部歩くとそれなりに時間が必要な規模。建物は二階から集合住宅・一階は店舗という設計です。
実は四条駅の高架化の裏で、ここに接続されていた旭川電気軌道という鉄道会社が廃線をしてしまいましたが、新たな商店街化により活性化が図られたんです。私は旭川には二度暮らしていましたが、ここは略称して「オール」と呼んでいました。
現在は、当時の国鉄職員の転出や店主高齢化、不況等が影響し、ほぼシャッター商店街となっているのが残念ですが、それでもいくつかの店は営業していますし、美容室や国鉄グッズ店など新たな経営者も数店出店しています。
現在旭川市の買い物事情は、駅直結のイオンや大雪通り沿いの大型店に客足が集中しています。
買物公園でさえ苦境にある中、一駅離れた四条駅界隈は厳しい状況と察しますが、「15丁目(銀座通り)」とともにまだまだ存在していて欲しい所のひとつです。
鉄道沿いの商店街って素敵だと思いませんか?
現在は商店街とは呼べませんが、この寂しげな情緒をぜひ感じてください。
この上が線路です。
オール商店街は線路に沿ってこのように続いています。

真っ赤なウインナー(タコ型)が載ったカレーを食べに来たんだけどたまたまお休みでした。あ、激盛りクリームのウインナーコーヒーもすごいですよ。

六、七号館。


ほとんど人に遭遇しません。さびしい・・・


自然劣化の芸術をしげしげと眺めてしまいます

喫茶ピットさん。廃業してもう長い時間が過ぎました。円柱テントは残っているようです。

高齢化とはいえ高齢者にもなかなか遭いません。そんな中、お婆ちゃんと幼児がいました。
婆ちゃんとお話しましたが、ここの一番賑やかだった頃の話も聞くことができ、
たいへん良かったです。



レインボーカラーのテントが寂しさを一層際立たせています。

玉のれんの昔ながらの床屋さん。

狂乱物価に挑戦する!
赤い文字で「大衆理容」って書いてあります。

ピノキオさん。昼間営業していれば喫茶としても使えますがスナックです。

高架と商店街はこのような並びです。昔は大勢の客がここを歩いていました。


各棟専用のごみ箱が用意されています


手書き




高架下は洗濯物を干したりバーペキューで利用でしょうか。

旭川なのでさすがに除雪道具はそのまま。
どこかにしまったってどうせすぐ降るもんね。


当時物スマイル灰皿。ラブ&ピースだなぁ。
スマイルはアメリカのヒッピー文化のひとつですが、アメリカで大ヒットしていたもののとくに著作登録は無かったので日本の会社が国内向けにデッサンし直して大ヒットしたキャラクターです。 これはほんとうに人気でした。

こんな形のスタンド灰皿も。


この「雪かき」は珍しい形ですね。ここではたくさん見かけましたが。
この形じゃないとテントの雪をはらえないのでしょう。


プロ歌手も来店しているようです。





ドア上の採光ガラス。

建物の裏側はこんな雰囲気。

JR設備保守用の階段。

この家、なかなか凝ってましたが、ホウキが物置から飛び出ていました。

近所の子供が書いたと思われるバスケゴールと点数表でしょうか?

1条通り。オール商店街はここがはじっこです。
線路は旭川駅に向かっていますね。



歩いてきた道をまた戻ることにしました。
この鉄ゲージは車高制限のためでしょうか。



「オール商店街」2010年のブログ記事
次回は引き続き 旭川四条駅を掲載します。