喫茶
チェリー
北海道札幌市



数年前に閉店してしまった喫茶店の現状。

ぼくはここで酔っ払いの常連に絡まれながら飲むコーヒーが大好きだった。

はじめて絡まれた夜、「ほんとごめんなさい、、、あの人はいつもあんなになるのよ。でもあなた面白い人ね、顔を忘れないからまた来てくださいね。」
ママさんはそう言った。

繁華街なのに場末な店内で、酔っ払いがいて、めちゃくちゃで、かっこ良くて、ある意味、自分が心から求める喫茶のひとつだった。

空っぽの箱のままだけど、いまもチェリーはここにある。
この前を通るたびに、ぼくはいつもあの夜に居るような気がしているんだ。



2018年6月
自転車置き場のようになっていた
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