SIERRA DESIGNS
DAYTRIPPER
本日はリュックの紹介です。
ジョージ・マークスとボブ・スワンソン。
ジョージ・マークスとボブ・スワンソン。
アウトドア、旅行が好きで好きでたまらない二人の青年。
時は「ヒッピー文化」が台頭、二人はバックパッカーとなり、やがて「ス
キーハット」というショップで働くようになります。
その後、海の嵐に遭難してしまい、九死に一生を得て生還。
このとき、「命を託せる」製品を作りたいと、1965年にSIERRA DESIGNS(シェラデザインズ)を創業します。
ブランド名はシエラネバダ山脈が由来。
そして創業から約三年後、1968年DAYTRIPPER(デイトリッパー)というリュックを発売。これがヤングのハートをつかみ、さらに1968年決定的な人気商品の開発に成功します。
そして創業から約三年後、1968年DAYTRIPPER(デイトリッパー)というリュックを発売。これがヤングのハートをつかみ、さらに1968年決定的な人気商品の開発に成功します。
それは、コットンとナイロンを約60:40の比率で混合した生地60/40クロスを開発し採用した“ロクヨン”マウンテンパーカ。現代のパーカージャケットの原点となりました。
ぼくは1980年前半でヘビーデューティ・アウトドアに目覚め、このメーカーを知りました。
ただ、当時はSIERRA DESIGNSはやはりアウトドア好きやワンダーフォーゲル、登山をやっている人くらいしか知らなかった上、値段はバイト暮らしのぼくにとっては高め。
そしてこのSIERRA DESIGNSと並び人気だったのが、SIERRA DESIGNS創業
の数年後1969年に誕生したTHE NORTH FACE(ノースフェイス)。
THE NORTH FACEはトンプキンス夫妻がスキー用品とバックパックを取り扱う小さな小売店を創業したのが始まり。メイン商品はダウンジャケットやシュラフ(寝袋)ですかね。THE NORTH FACEが面白かったのは、製品に使用可能な「最低気温」が表示されていたこと。これが登山家にとって機能的な表示となり信頼性を獲得しました。ロゴがかっこいいですしね。
さらにこの2社より先輩なのはL.L.Bean。
1912年、レオン・レオンウッド・ビーンにより創業。
「ビーン・ブーツ」の名前で知られている「メイン・ハンティングシュー」は超有名。現代は数えきれないほどのメーカーが模倣しています。
(バイトして買ったものです→いまもある)
これらのストーリーはヘビーデューティ好きならみんな知ってるようなことです。
ただ今となっては女子高生も通学に使ったり、タウンユースのブランドとしてほんとに浸透しましたね。
本日紹介するのは、SIERRA DESIGNS社のDAYTRIPPER。
デイパックの原型といえます。
画像のものは初期のものではないのですが、基本はそのまま。
涙のような形からティア・ドロップと呼ばれています。


みてこのフェルトの分厚さ。
容量は多くないのでそんなに重くはならないと思うけど
このフェルトの厚みは肩にとても優しいのです。

通称、ブタ鼻。もともとこれはピッケルを取り付けるためのホルダーです。

ブタ鼻と底部の紐でピッケルや長尺ものを固定。

底部の革も分厚い! そしてしなやか。
底部のブタ鼻にも紐をつければ、たとえば巻いたロールマットを固定できる。



フレームパックのケルティ、極寒ブーツのソレル、ハンターに適したバブアー、
軽登山靴のザンバラン「フジヤマ」、ウール製品のペンドルトン、頑丈なフィルソンの綿パンツ、ジャケット、フリースのパタゴニア、ゴアテックス採用の登山ブーツのダナー、マリンスポーツのヘリーハンセンなど、当時のぼくは毎日のようにカタログや雑誌、書籍を読みふけったり、アウトドアショップに行ったりして(実際にはごくわずかしか買えないから、だいたい眺めて我慢してた)。大きな憧れを感じていたものです。