東京都目黒区青葉台2-19-23
今年二月に東京に高級なスタバができたことは知っていた。
ネットでかなり話題になってましたからね。
今回、東京に来たので、迷っていたけどせっかくなので寄ることに。
中目黒で降り、5~10分歩き発見。
ちなみにこの写真の時点で、なんの事前調査もしていないで予備知識なく外観を眺めています。
このときの感想は、「これが喫茶店の規模なの!?」
それともほかの店との共同施設なのか?と思ってた。
だってこんな大きな喫茶店はじめてだもの。

中の様子を外から観察。
なんだか「自由な雰囲気」だなぁ。
もしかしたら身内だけで貸し切りパーティでもやってるのかな、というオープンさ。
とりあえずドアへ向かうと、こりゃ懐かしや。
昔の高級な純喫茶で定番だった「ドアガール」がいてドアを開けてくれた。
ドアは外ドアと中ドアがあり、それぞれ「いらっしゃいませ」と絶妙なタイミングで
開けてくれる。
若い人は知らないと思うけどこれはほんとに昭和喫茶のおもてなしだ。

入店。想像を絶する空間に、まず何をどうすればよいのかさっぱりわからなくてボーッとしていた。
するとコンシャルジュらしきスタッフが来て、とても分かりやすく施設の概要を説明してくれる。ずいぶん親切な店だな。
高級スタバともいわれる「リザーブ ロースタリー」は世界で5店舗目(シアトル、上海、ミラノ、ニューヨークそして東京)がここで、日本国内はもちろんここだけとのこと。
まず目に入ったのがこの焙煎機・・・。なんだこのデカさは。まるでSL。

コンシェルジュさんの説明だと店内写真撮影は自由。
そして、4階建てのスタバのフロア構成は以下のようになっていると案内板をさしながら説明してくれた。ーバックスリザーブ 物販もある総合フロア
2階:TEAVANA 紅茶フロア
3階:ARRIVIAMO BAR 酒。バー
4階:AMU INSPIRATION LOUNGE ここでも飲めるラウンジ。

そして物販レジの背後には巨大なパタパタが。電車の駅でみかけるあのパタパタと同じようなもの。ときおり、札がパタパタパタパタ回ってメッセージを表示する。



で一番目を引くのがキャスクと呼ばれる巨大な銅の円筒状の設備。
質問をすると、これは店内で焙煎したコーヒー豆のガス抜き・熟成・貯蔵したりするためのものらしい。もうこれはスケールが違う。
スタバが本気で設備投資したらこんな空間が作られちゃうんだな。

キャスクから配管が店内随所に伸びていて、完成されたコーヒー豆がバリスタの元へ送り出されている。あっちこっちで配管の内部がカタカタと動いている様子は感激もの。
もうこれ、チョコレート工場の映画でみたようなイメージだ?

内装も斬新


さっき、ドアガール、ドアボーイがいて昔の高級喫茶みたいだと書いた。
でもそれだけじゃなかった。
接客が良かった。
カウンターに座ってみると、今日一日お疲れ様でした、からはじまり
注文をとってくれた。メニューも聞いたことのない飲み物ばかりなので
こっちが求める程度に丁寧に説明してくれるのでわかりやすい。
そう、会話をしたい場合は意外とゆったりできる。
今スタッフは200人(!)以上働いているとか、いまこういう豆と温度でコーヒーを淹れてみるから試飲してくださいね、とか。
ちなみに、いつもは大変混んでいて整理券が発行されるようなんだけど、「私が勤めて以来、こんなに空いてることはなかった」とのことで、きっといつもよりゆったりと淹れていたんだとも思う。
結局二回行ったけど、どちらもたまたまなのかとても空いていた。
そしてどちらもお客とのコミュニケーションを通常のスタバより積極的にとっていて、しかもスタッフ自身ワクワクしながら働いている気持ちが伝わってきた。

4Fから見下ろすキャスク

キャスクの内部

チューブで豆が運ばれていく


天井のデザインはシンプルだけど複雑で絶妙。

パッケージデザインがタイルの変わりのように並んでいる。




配管を通ってきた豆の着地は、例えばここ。


最初に飲んだのはこれ。
たしかに特別な味。一般のスタバとはあきらかに別物。

つぎはこれ。アイスクリームに濃いエスプレッソをミックスさせて飲むようなやつ。

行く前は混んでるかもなぁとか、別にいかなくてもいいかなぁとか
思っていたけど、行ってみて大正解。
値段はたしかに高いけど、価値は十分にあると実感。