純喫茶
リリー
北海道釧路市北大通4-6




釧路の街を一人でゆっくりと歩いたのは1983-1984年だった。
喫茶店の数に圧倒されたものだ。
それ以来、釧路まで寄るとき、その大きな楽しみはやはり多種多様な喫茶店だったのだが、昨年あたりから好きな店が大きく減ってしまい非常に残念な思いだ。
(それでも三つほどは、個人的に素晴らしいと思う喫茶はのこっている)
店主と客の高齢化・家屋老朽化・再開発で数々の名店が跡形もなく消えた。
このような時流れの中、リリーさんは現在の釧路でおそらくもっとも古くから続いている喫茶店で、店内をよく見れば、当時お金をかけた一流ホテルのロビーような重厚な店内の仕上げであることがわかる。
マスターの他界、津波による浸水被害など苦難を乗り越えて今もなお営業を続けている。釧路は夕焼けの美しさにおいて世界三大夕日とも呼ばれるほど代表的風景なのだが、リリーのママさんはずっと地下の店内で喫茶業をつづけてるため「見た覚えが無い」という。
忙しかった昔とは違い、いまは毎日お客さんでごった返すなんてことはないと思うが、代わりに何十年間も来てくれている常連さんとカウンターでゆっくり会話を楽しむことができる。そしてときどき開催される音楽のイベントなどを楽しむ。
マイペースで無理せず、できるだけ長く店を続けてほしいと思っている。







【2013年】
【2016年】

