コーヒー 
エーデルワイス
愛知県名古屋市東区東桜1丁目10−1




閉店間際だったと思うけど、とても良い店に立ち寄ることができた。
以前から気になっていた『エーデルワイス』へ。
外観よりはるかに歴史のある喫茶店だ。



DSCF2905



店のすぐ近くに建つ名古屋テレビ塔の竣工と同じ1954年(昭和29年)6月19日開業の喫茶店だ。
このため『コーヒー テレビ』という屋号でスタートした。
5年後に改装したときに、先代マスターが山好きだったので高山植物のエーデルワイスという店名に変更した。


そのころからエーデルワイスは咲き続けている。
ちなみにいまのマスターも山好きだ。


DSCF2906




店内は樹木がふんだんに使われていて、山小屋風でもある。



DSCF2908



チェアはグリーン布張りのよい色。
開店当初は青のビニール、赤のビニールだった。



DSCF2909



店は一階と中二階フロア。
でも昔は地下、2階フロアもあったとのこと。
いや、2階はいまもミーティングルームとして活用されている。


そして圧巻の天井画が中二階フロアにある。
1966年に絵描きに書いてもらったとのことで、画家はもう亡くなったようだ。


DSCF2916



まるで歴史ある銭湯の天井のよう。素晴らしい。
植物、動物、道具が鮮やかに描かれている。


DSCF2912







DSCF2907





DSCF2928



中二階から見た入口方向。


DSCF2913






DSCF2914




白樺の幹には相合傘のいたずら書きがいたるところにあり、人気と歴史を感じる。



DSCF2915






DSC_0033_32




芸術作品も多数おいてあり、ママとマスターがいろいろ説明してくれた。

壁のものも素晴らしく、まるで美術館級。
これは石膏彫刻なのだが、タバコや経年によりこの色になった。

だけど、個人的にさらに驚いたものがある。





DSCF2917





DSCF2922







DSCF2921







DSCF2920





DSCF2927







DSCF2930






DSCF2923







DSCF2929



この石膏作品は彫刻家 石田武至作の裸婦。これはとてつもない価値があるはず。
ビビるとともに生きているように美しく感じる。



DSCF2932



最後にこれも必見の激レア。
ガスのおしぼり保温機なのだ。
当時の製品は二段までで、三段は特注。発注から納品まで半年待ったそうだ。
地下、一階、二階のフロアが満席になるほどたくさんのお客で埋まった。


DSCF2931