秋野総本店薬局
北海道札幌市中央区南一条西1-12




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札幌市中心部の南1条通りにあるレジェンド薬局です。
自分が小さい頃から見ている外観だけど、周囲の街の様子が目まぐるしく変化する中で
変わらぬ風格というか、安定感がすごい。


現代では薬屋はいわゆる「薬やトイレットペーパーが安くて食品も買えるドラッグストア」に変化しているけど、ここは「薬だけ」の薬屋さんのまま在り続けている。

薬屋はもともと、体調のすぐれない人やケガをした人が薬剤師に相談して、最も適した薬品を買う場所。秋野総本店薬局は、漢方薬の専門店ということで、普段なかなかお目にかかれないような薬も含めて在庫しているので、体調についてあれこれ気になることのある方は相談してみてはいかが?



ところでこの建物、昭和63年に制定された『さっぽろ・ふるさと文化百選』に指定されています。
建築分野は46の建物が選出され、そのうちのひとつがここ、というわけ。
その文化百選の説明によると、


・創業者の秋野キトが明治5年(1872)に石川県から移入し、薬店を開業
 (近隣だが別の場所)

・明治17年(1884)に現在地に移転

・明治34年(1901)建物を焼失し、改築(現在の建物)



最初の建物を火事のため失ったことで、防火対策として建物の東と南を「札幌軟石」の石倉と土倉で囲んでいます。
また、店主のお話によると地下一階もあり、薬の保管場所になっているとのこと。


なにはともあれ、店内も本物のビンテージの雰囲気があるので、薬の相談とタイムスリップに訪れてはいかがでしょう?





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近隣の、創成川にかかる橋も非常に古い。

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2022.5

秋野総本店