珈琲
バイオレット
東京都港区新橋1丁目の路地裏


金曜の午後4時くらい。傘が必要な雨が降っていた。
午後1時くらいからずっと動いていたためちょっと疲れ、喫茶タイム。
新橋にはキムラヤさんやジャパンさんなど喫茶は多々あるけれど、バイオレットさんへ。
店にはママさんひとり。お客は結局、入店から退店まで私だけ。
新橋はたいへん人が多いが、バイオレットがある路地裏は静かで、雨音が聞こえそうなほどだ。
喫茶全盛期は来店客のほか周辺の会社からたくさんのコーヒー出前注文があって、人を雇うほど忙しかったのよ、とのことだったが、時代は変わった。
社内にコーヒーサーバーを置く会社も多く、帰宅しても自分で淹れることができる。
外出先でコーヒーを飲むことになったって、大手コーヒーチェーンやファーストフードが便利な場所にあり、マキアートなど種類も多く、いろいろなサービスも提供しているから喫茶店ではなくそっちに行くのはごく当たり前のこと、批判する気もない。
ママさんとは二時間ほどさまざまな話をした。熱海のこと、手術のこと、健康のこと、バイオレットさんのこと、新橋のこと、喫茶店のこと、雨のこと、気温のこと、政治のこと、北海道のこと。内容はほとんど忘れてしまった。
忘れてしまったのだが、あまりに気さくなので、自分が常連客であるかのように錯覚できた。
写真は、ママさんからのお勧めアングルを中心に撮影してみた。
撮れた写真を私の安いデジカメの液晶ディスプレイで確認してみると、写真の腕はともかく、そこには50年という時を経た喫茶店の一部が浮かんでいた。
カフェと喫茶店は、私にとっての必要度の違いだと思った。


新橋らしくSLっぽいものを買って取り付けたそうだ。なかは棚になっていて小物を収納可能。





懐かしい東芝のレシーバー。その上にクロックラジオ。

メニューパネルはよくみると個性的な字体だ



