King of Kings
大阪府大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第一ビル地下

大阪駅に隣接する交通の要所である梅田にはヒルトンホテルなど見上げると首を痛めてしまいそうな高層ビルが並んでいる。たまにはそういうホテルの上層の部屋を借りてゆっくり過ごすなんていいなと思いつつ、実際にはただ寝るだけのためのホテルというのが悲しくもある私なのだが、この界隈を歩いていて気になるビル群がある。
「大阪駅前第○ビル」というやつで、第一ビルから第二、第三、第四とシリーズモノになってずらっと並んで建てられている。
約束の時間にまだ余裕がある私は、これらのビルを散策してみると、第一ビルにいくつか喫茶店があることがわかった。
それが、『マヅラ』と『King of Kings』で、それぞれ同じ地下フロアにある。
『マヅラ』という店は喫茶好きにはなかなか有名なので札幌の私の耳にまで届いている。おー、ここだったのかと、喫茶のハシゴになってしまうがどちらにも入りたかったのだが、とりあえず、壁面が美しすぎる『King of Kings』で休むことに。
壁は巨大なステンドグラスになっており、こんなに豪華な仕上げはめったにお目にかかれるものではない。
『King of Kings』なんて殿様キングスのような名前だなと思いつつ店内に入ってみれば大阪万博をはじめとする1960-70年独特の、近未来をイメージしたモダンデザインとカラーリングが広がり、これは私の最も好きなカテゴリーなので失神しそうになっていると正装したお店の方が出迎えてくれて、無事着席。
見上げると深海のような天井が広がっている。
お店に尋ねるとKing of Kingsは、このビルが出来てすぐに開業し、例の「マズラ」は経営者が同じ姉妹店とのことだ。ただ、King of Kingsのほうが接待や打ち合わせなどビジネス的な、ナイトクラブ的な顔に感じる。
なによりも魅力は、重心が低くカラーリングが目をひくラウンジチェア。シンプルながらテーブルも渋い。
このスペースエイジな空間に私ひとりでなんという贅沢だろうと目を伏せていると、いつからかピアノの音が。目をあけると近くのグランドピアノで女性がBGMを弾き始めたのだ。
気持ちがよくなって眠りそうになったのでコーヒーを飲みきろうとすると、コーヒーの表面にはステンドグラスが映り込んで綺麗に輝いていたので、もう少しそのままにしておいた。













