札幌市営地下鉄「南北線」の北端、麻生駅(あさぶえき)。
ダイエーがあり、その裏のほうにあった小さな一軒家喫茶が『麻生茶房』。
正しい住所としては札幌市北区北39条西3丁目なのだが、現在は取り壊され駐車場になっている。建物は傑作で店も人気だったのに、諸行無常とはこのことだ。
このエリアは中学生の頃から自分の庭のひとつなので、無くなってしまった喫茶店をけっこう知っている。
当時は地下鉄駅界隈という場所柄、サテンはたくさんあったのだが、ちょっと洒落ていて、時代の一歩先にいたのがこの店。
夫が定年を迎えたタイミングで一人の主婦が開いた喫茶店だった。
白い小さな一軒家。白い外壁に銀色に輝く屋根の、なかなか不思議な建物だった。窓は幾何学的な形で通行人から非常に気になる。
それに「茶房」というネーミング。そして中に入ると一転して落ち着いたロッヂ風。
これらの視覚的変化が客としては楽しくもあった。
店内ではお年を召したママ、平田さんが一人できりもりしていた。
その後、平成三年、名前はそのまま、シーボルトコーヒーという会社に店舗は引き継がれた。
シーボルトコーヒーは豆の専門店だっただけにおいしく、当時利用客の中心だったOLたちにどんどん口コミされていき、隠れた人気店となった。
人気店であったがいまでは跡形もなく、どうしようもない。
・・・・・・・とここまで書いて、念のためネットを見てみたら、株式会社シーボルトというサイトに写真があった!
無くならないうちに見てみて。
・・・・・・・と書いたんですが、現在は消えたようなので貼っちゃいます。
この写真よりも初期の頃は壁から煙突も出ていた。




