
深煎りの珈琲
basic
札幌市中央区大通西10丁目 南大通ビル地下1階
今回はほかにお客もおらず、私の気に入ってる席にゆっくりと座れた。
カウンターから遠く離れたその場所は、興味深い本がぎっしりと並んでいる一角で、テーブル席がひとつ、背後にはカップのディスプレィもあり、そして小型のタンノイ (イギリスの高級スピーカーメーカー)が置いてあり音楽にも満たされる。
(タンノイは通常クラシック音楽用のスピーカーとされているが、この店ではそのフラットな周波数特性を活かしてジャズを圧迫感なく流している)
空いていれば100%選ぶ席なのだ。こういう書斎がほしい。
それともうひとつ大きな魅力が。
それはカップ。マイセンをはじめとする高級カップをすべての客に使用していること。
このカップひとつでどれほど味わいが変わることか。そういうことをわかってくれて、実際に提供してくれることが嬉しい。
basicは、コーヒーに必要な要素をすべて満たし、酔わせてくれる。
味、香り、音楽、オーディオ機器、カップ、本、照明、チェア。そしてオリジナリティ。
このバランスは、平成の純喫茶として理想的な存在位置を具現化していて、こういう店があるかぎり札幌は大丈夫だ。
日常に起きるさまざまなことを忘れ、雪がしんしんと降るように静寂な心を取り戻せる秀逸な一店。







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