1975年、10歳の夏。
小学校から帰宅し、近所でスーパーカー自転車「ジャンプ5」を颯爽と漕ぎ、野球のため公園に向かう私。
そんな私に友達から電撃ニュースが届く。
『おい、石山通りのカーショップ(札幌市南区南35条付近)にスーパーカーが来てるぞっ!』
なに!それは誠か!
家にカメラを取りに戻りカーショップへまっしぐら。
あれだ! ガルウィングにリトラクタブルライト!まさにスーパーなカーだ。
しかしすでに知らないガキどもが我が物顔で乗り込んでいる。きっとほかの町内の奴らだ。あいつらうぜぇ。
なかなか離れないからあいつらごと写真を撮るしかないじゃないか。
それとも力づくで・・・・。
でも あれなんて車だ?
名前わかんないな。あれほど毎日スーパーカーアルバムを見ているのに (→ わかる人いますか?) 。

きっとマイナーなスポーツカーなんだろう。
しかもボディカラーは中途半端な「肌色」。
スーパーカーって赤とかじゃないの?
ボンネットにはカウンタックのポスターが貼ってある。
品川ナンバー。
でもさ、これは間違いなくスーパーカーだ。
カーショップさんありがとう!
そしてもう一台!なんとBMW!!
ついにビーエムをカメラに収められる時が来たのだ。
親のヤシカ「二眼レフカメラ」に! フィルムは入っている。パシャ。

当時は近所にビーエムなんて走っておらず、はじめて実車を見た。
しかもこれ、赤と青のスポーティなラインが入っている。
顔はかわいく温厚な感じだけどすごくかっこいい。
そしてボンネットを開けた状態にしてエンジンを誇らしげに見せている。
空気抵抗悪そうな箱型ボディだけどとてつもなく速いのか!?
そんなことに感心しながら公園に向かったのだった。
(近所にスーパーカーの類が来たのはこれが最初で最後でした)
いまこの写真を見ると、スーパーカーの後ろに普通にならんでいる日本車のほうがスーパーカーに見えます。
いまでは『往年の名車』と呼ばれるこれらの車は当時はごく普通に売られてたのね。

