珈琲 橋
愛知県知多郡武豊町山ノ神154
愛知県の常滑から路線バスに乗り知多方面へ。
適当にバスを降りると、駅名とは思えない「上ゲ(AGE)」という名前の駅があった。
上ゲは「浦島太郎伝説」が残っているという武豊町の名鉄の無人駅。
駅周辺をうろつきまわると、カラオケ喫茶はいくつかみつかったが、自分の趣味じゃなかったんでスルー。
そんなとき視界に見えてきたのは写真に収めたくなる古い建物。海底から出てきたみたいにトタンの壁はサビサビだ。
劣化マニアの自分としては、これはいい被写体かもと思って正面にまわってみると・・・唖然。
てっきり廃屋と思っていたが、中央部分の店が現役。しかもコレ、喫茶店か?
ドアには「営業中」の札があるけれど・・・古い喫茶店は「営業中」の看板がかかっていても
閉店後も、いや廃業後もそのままさげられたりしていることが多いんで半信半疑。
ドアは開いた。
天井からチューリップライトがぶら下がっている。
壁紙は見る角度を変えると光り方が変わるやつで、金のウロコのよう。
カウンターにはお婆ちゃんがひとり、こっちをみて「いらっしゃぁい」と微笑んでいる。
泣けた。ド昭和でやんすね。
結局、ド昭和空間でママさんとふたりきり、コーヒーをすすった。
町の移り変わりや夏祭りなど、いい話をたくさんしてもらった。
あっという間の二時間だった。
充分に楽しんだあと近くの公園のベンチでちょっと思う。
ここは浦島太郎伝説のある武豊町。
もしかしたらさっきの喫茶店は竜宮城だったのかもしれない。
輝く壁紙の店内は宴の部屋。
ママさんは乙姫。
もらったマッチ箱は玉手箱。
あれ、でも「決して開けてはならない」とは言われなかったな。
ためしに開けてタバコに火をつけた。
ここから先のことは書けない。

AGE。


カーテンがどちらも味があるね。ありすぎるね。
このカーテンなら一時間眺められるぼくは変態。




この店を「こんなに気に入ってくれたお客さんはいない」と笑われた。
「店の写真を撮っていったのはあなたが初めて」とも。

クーラーすてき。

ご主人のゴルフのカップと食器たち。

時間が経ち、窓の外を下校する子供たちは高校生に変わったようです。
(写真には写っていません)

とにかくこの光沢のある壁紙が好きで好きで・・・とママさんに白状すると
「おもしろい人だわねー」 と何回も笑われた。







コーヒーチケット(ぼやかしてます)。


でもそろそろドアを引く時間。

さよなら。
「建物が好きなら・・・」とママさんがさかんに訪問を勧めてくれた武豊町役場・中央公民館・町立図書館を見に行くことにした。
この写真は喫茶橋が入っている建物を公民館側からみたところ。

明日の記事に続く

