苫小牧市の『シネマトーラス』は市民出資型の映画館。

客席は小学校の教室より狭く、スクリーンも小さいが、同じく北海道の浦河町にある『大黒座』という小さな映画館もそうであるように、シネコンでは味わえない良さを味わえる。
札幌の『シアターキノ』よりもずっとずっと小さな町の映画館だ。
しかし館長の堀岡さんに聞くと、映画の完全デジタル化の波により、設備投資が必須とってしまい、存続の危機にあるという。
トーラスの公式HPではカンパも募っているので意思のある方はぜひご支援を。
『シネマトーラス』にはなんどか足を運んでおり、ここでもらったこのような作品のチラシを紹介したこともある。
今回は上映後に写真の許可をいただいた。



そんなトーラスに、昨日はある作品を見たいために、自転車で出かけた。
自転車を停め、入館しチケットを買い、着席したが、自転車とスクリーンの距離はわずか10mほど。
見たのはグレン・グールドのドキュメンタリー映画。

グレン・グールドは1982年に亡くなったが、異質かつ天才のクラシックピアニストとして永久に名が残るだろうともいわれている。
真夏でも手袋とマフラーを手放さず、外出時には自分の椅子を持ち歩き、脚を短く切った背の低い椅子に座る。歌いながら鍵盤を叩く。
天才としか言いようの無い演奏だったが、グレン・グールドの魅力は人間性によるところも大きい。
この映画では、社交性のない彼が心を開いた少数の友人たちの思い出話とともに進行していく。

