純喫茶 ケルン
神奈川県小田原市城山1丁目 西口ビル1F

自宅の藤沢市辻堂から愛車の真っ赤なトヨタ カリーナ・ジュンを走らせ、国道1号線に出る。
約30kmほど進むと道路わきのカマボコと書かれた旗(のぼり)がたくさん並び始め、運転席から見て走った記憶がある。
そしてお城や動物園を見て歩いた。
それ以来17年ぶりの小田原市。
今回紹介したい喫茶店はその小田原にある。
純喫茶ケルン。
昨夜、短い滞在時間の中だったが、客はほかにいなかったこともあり比較的ゆっくりと店主の夫婦とお話ができた。
昭和47年、この場所に木造の建物でオープンした(嬉しいことに、マッチの裏面は、その当時の写真になっている!!)。
チェアは途中で交換したが、先代のチェアのイメージで選ばれているようだ。
マスターの美的センスは相当なものを感じる。


まず、写真のようにこんなにスペーシーな店が残っていてとても嬉しかった。
テーブルとチェアはパイプフレームでメタリックに縁が輝いている。
チェアの座面はアイボリーと70'sオレンジの2色、交互に配置。
照明器具は店舗中央付近にはスプートニクなまん丸系でメタリック。
客席の上にはルイスポールセン社のUFOみたいなペンダントライトが輝いている。
マスターは山登りが大好きで、店の名もケルンとしたらしいのだが、オーディオにもこだわりがある。
昔喫茶店を始めようとする当時の若いマスターたちは、店の大きな要素のひとつとなるオーディオへの熱とお金の入れようは相当なもので、電気屋さんで視聴を繰り返したり、アンプやプレーヤーなどひとつひとつ違うメーカーを組み合わせて自分の好きな音を追及したりしていた。
ケルンもそういった店なのだろう。
なによりも驚いたのは壁面に固定された白いスピーカー。
昭和オーディオは少々知っているはずなのに、これは知らない。
なんだろうこのカタツムリみたいなものは。
内部はカタツムリのようにトンネルが造られていて、そこを通って低域が増強され、コンパクトな本体からは意表をつかれる程のズッシリとした音が再生されるのは容易に想像がつく(いわゆるバスレフ型構造を改良したタイプ)。
現代で販売されている低音増強型ヘッドフォンも同じような仕組み。
驚いたのはそのデザイン。
おそらく1970年くらいの生産だと思われるが、当時の「重厚」なスピーカー全盛期に正反対の合理的で軽いプラスティックのスペーシー作品。
マスターによると昭和47年の開店当初から使っているとのことだった。
で、このスピーカーは4チャンネル仕様。
4チャンネルだからフルセットで4台あるはずだが今は3台になっている。
なるほど、4チャンネルタイプを前提に造られたスピーカーは私はあまり知らない。
4チャンネルだと個人で使うには設置スペースが多く必要だし、値段も高いので興味の対象としては薄かったのだ。
でもケルンのこのスピーカーは非常にコンパクト。
こんなものがあったとは。
結局、メーカーなどが手持ちの資料からわかった。
それについては、あとで。









道路から見た純喫茶ケルン
<2013.8の訪問>
<2014.1の訪問>
