過去形で書かなければいけないことがとても残念だけど、札幌市東区に『パイン館』という素晴らしい店があった。
飲み物が最高においしくて、コーヒーをつくる姿がほんとうに絵になるマスター。
純喫茶というよりは珈琲専門店の雰囲気だけど、ここのどこかに座ってコーヒーを飲んでいた数々の日を思い出すと、特別に幸せな時間だったと思う。
マスターと話をしたり、雑誌を読んだり、なんてことのないことにありえないほど満たされ、濃厚な珈琲の匂いに包まれた店内でふつうに呼吸をしているだけでどっぷり落ち着くことが出来て、作り立てのコーヒーを口にすると心が深呼吸した。
この店を利用したことがある人なら、きっと100人中100人が、ぼくと同じように満足したことだろう。
マスターはぼくと同じ大きな病気になったりもしたし健康上の理由から、33年間経ち続けた喫茶店をたたみ、現在は珈琲豆の製造、販売、宅配などマイペース型で営業している。
まさに名店だった。
本日は、未公開だった最終営業日の写真(2016.2.28)を貼ります。
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午後三時半頃、到着。
閉店が決まってから行列が続いている。





多くの客から類まれなほど親しまれてきたマスターのもとには、花束や贈答品が次々と
届けられた。お客さんとマスターのそんなやりとりを見ているだけでぼくは泣きそうになっていたんだ。


しかし抽出するときはいつもどおり集中して淹れる


ぼくは数種類いただいた。
この日もカウンターに座っていたが、右どなりも左どなりも、一人で来店した客だったが当然ながら閉店を心から惜しんでいる様子だ。


豆も数本購入した


一種の芸術のようなアイリッシュコーヒー作成過程。
その動画はまた別の更新で掲載したいと思います。



さようならパイン館・・・。

閉店後、ほんとうにやっていないのか確認に再訪。
ぼくは閉店と知っていながら再訪してしまう癖があるが、パイン館の閉店も
信じられなかった。ここでコーヒーを飲んでいたころが、いかに特別なことだったか
今更ながら痛感している。

そして間もなく、マスターは自宅敷地内に焙煎をするためのスペースづくりに着手。
ここのファンにとって、たいへんな朗報だった。
しかも電話でお願いすると、ぼくの家までマスターが直々に車で届けに来て下さるのだ。ぼくにとってマスターは『憧れのスター』なので、そういう方が届けに来てくれることはほんとうに恐れ多いことであります。







コメント
3年前までパイン館の近くに住んでおりました。引っ越した時は良い佇まいのお店があると思っておりましたが、訪店する機会に恵まれないまま閉店されてしまいました。次々と札幌の銘店が閉店されてしまうのが気がかりです。
それは大変もったいないことでしたね。
珈琲専門店のなかでも特に美味しい専門店でした