夕張市の記事が頻繁に登場するぼくのブログですが、今回は梅ヶ枝横丁歓楽街の現状です。
撮影は2020年7月、場所は以下のGoogleマップの付近です。








Googleマップの航空写真では下の一角のレポートに相当します。

この写真の一番左端に大きな道路(38号線)があり、札幌へと続いていますが、取材エリアはこの右側。
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まず38線沿い。
夕張は「幸福の黄色いハンカチ」をはじめ数々の昭和の名画の舞台になってきました。
1990年から、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」というイベントも組まれてきています。
そのため、様々な家屋の壁に昔の映画看板が飾られています。
これらの看板を眺めながら散歩するのは楽しいですね。





「日本侠客伝」は1964年だそうです。

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カルメン故郷に帰るの看板。これたしか1950年代(調べたら1951)の映画です。
戦後の日本がカラーで収録されていて興味深い作品です。


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猿の惑星。ぼくは1970年の『続・猿の惑星』で知りましたが、当時は衝撃的な作品でした。
ぼくの若い頃の洋画は、子供ながらにジョーズやスターウォーズと並び、インパクトがあったなぁ。

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ちなみに上の店はユックという喫茶店、過去記事はこれですよ。
この後入店もして記事化したはずだけど、一時期ブログの一部を消失したことがあったのでその時消えたのかも。








さて38線沿いから見ると右側エリアは登り坂になっていて、その上にあります。山麓に近い傾斜地ですね。
下からは見上げるように家屋が並んでいます。



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けっこう急なスロープ。
この付近にはとても旨い名物蕎麦屋(うどんも旨い)があって何度も食べにいったのですが、店主の腰が悪くなり閉店、たしか2017年くらいに解体されたと思います。




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かつて炭鉱マンで大いに賑わった「梅ケ枝通り」が見えてきました。
炭鉱の仕事って、シフト制だったんです。
呼び方は違うと思うけどいわゆる早番や遅番などがあったので、
仕事を終えた炭鉱マンたちがこの繁華街にひっきりなしに押し寄せました。
ほんとに活気があり、店舗も若い子を雇って輪番を組み、
ほぼ24時間営業だったと住民から聞いた覚えがあります。
炭鉱夫の高い賃金が歓楽街につぎ込まれたんですね。


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喫茶コンパさん。このときは営業していなかった。
現役なのかな。
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2011年の訪問記




それじゃ、先に進みましょう。
以前、見た多くの家屋が無くなっているようです。猫の暮す家とかエリートというスナックとか。





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この飲み屋?喫茶?は家屋現存。

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歩いていても人の気配をほとんど感じない。
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「バリバリ夕張」のマンホール蓋だ。
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倒壊家屋が多すぎる。

けど、これくらい廃墟多いなら逆手にとってそれを資源にコスプレイヤーの撮影ロケとかに良いんじゃないかなとも思いました。
廃墟をバックにきっと良い写真とれるんじゃないかなと感じたけど、ちゃんと市などが手掛けないと住民さん驚いちゃって迷惑ですよね。




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このときから、写真をよく見ると黒猫がぼくの後をずっとついてきているのがわかると思います。
多分エサが欲しいのね。でも何も持ってないし「猫に食べ物を与えないで」という看板もあったのです。


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ここからは下に降りる坂道になっていて、
ずらーっと梅ヶ枝横丁歓楽街の看板がまだ残っています。
この向こうに炭鉱があったので、きっとこの坂を札束持って炭鉱夫たちが酔っ払いに来ていたんだろうなと想像。

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この後、立派な夕張メロンを三個買って札幌に戻りました。
ほんと旨いですから。



最後に、いまはもう無い「藤の家」「
スナック エリート」などの家屋が残っている2011年のレポートも読んでくださいね。
カレー蕎麦や店内の写真はどこかにあるのだけど、出てきたらそのうち・・・?