ティーサロン
みゆき
東京都足立区千住1-33-11
「ティーサロン」。
この肩書きは「ティールーム」、「ミルクホール」や「カフェー(カフェではなくて)」なみに昭和時代を感じさせる。
そういえば、むかし札幌狸小路(五丁目)にも「ヤスノ」という「ティーサロン」や南7条には「翼」という「ティーサロン」があったらしい(昭和ヒトケタの時代・・・)。

外観の赤いテント。全体に台形のようにデザインされていて、その角度にあわせた台形ショーウィンドーが設置されている。ガラスドアには目隠しの白いレース。
ドアを開ける。
私にとって玉手箱を開けるような幸福でワクワクする瞬間。

店内は、非常にアート。
オレンジのひかりのシャンデリア、黒や赤の天井、壁面の白い鉄製装飾金具、窓のサカナシール、黒いシート・・・。
ニッポンのモダン。
こういう「かっこよさ」を今時のカフェしか知らない若い人にも気づいてほしい。
オーナーの中井さんに店名の由来を尋ねると、昔「フルーツパーラー」をやっていた名残とのこと。
「白いやつはなんだか牢屋っぽくて嫌でしょ?」
いやいや、これがたまらんのですわ・・・。



店は入り口部分と奥に2分割されているような造りで思いのほか広く、フルーツパーラーではなく、飲食をゆったりしてもらうために大きめのテーブルとソファ、シートを1969年(昭和44年)の開店当初から設置。
天井は「二重天井」という構造で、フトコロ部分から照明の光がほんわり漂っている。
場所柄、家賃が相当高額らしく大変そうではあるが、朗報がひとつ。
この店が今年12月に公開される『ノルウェイの森』に登場する。
1960年代前後の新宿(?)のバーという設定で、松山ケンイチさんらがここで撮影したという。しかも監督は私の大好きなトラン・アン・ユンさん。
『夏至』という映画が大好きで昔サウンドトラックまで買いました。
店内には松山ケンイチやトラン・アン・ユンのサインもあるから、店を訪れる人が増えるかもしれないと、ご主人は素敵に笑っておられた。
いつまでも続けて欲しいほんとに素敵な店「ティーサロンみゆき」。
食事もおいしいので機会があれば(機会をつくってでも)是非足を運んでほしい。







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