芦別市郊外の街並み
◆頼城町にて。
芦別駅まで約9km、かつては三井芦別鉄道(旧三井鉱山芦別専用鉄道)の「頼城駅」があった街です。駅といっても乗客を乗せたのは1972年までで(石炭と乗客の混合列車)、それから1989年(平成元年ですね)に全線廃止になりました。
以前は賑わっていたと思われる仲町商店街。
写真は木造モルタル造りの個人商店。
最盛期は食料品店、おもちゃ屋、靴屋、薬局、食堂(プリンス食堂)、病院、家電店など生活に必要な店舗がずらりと並んでいた。
炭坑の町らしく数か所に銭湯もあった。
周囲にはぎっしりと炭鉱住宅が並び、炭鉱の仕事で得たお金でおそらく不自由のない暮らしが営まれていただろう。
現在、店舗としては役割を終えたものもあるようだが、もちろん住宅としての暮らしは続いている。
頼城仲町公園。近くには「坑夫の像」も立っている。
◆西芦別町にて。
頼城と芦別駅の中間地点。
西芦ボウル、労働組合のあった場所付近の商店街。本屋、釣り具屋、喫茶、書店、鮮魚、家電店などがあった一画だ。郵便局はまだ同じ場所にある。
おそらく雪の重みで倒壊してしまった廃屋。
喫茶JUNの名前だけ見られた。
右に渋いデザインの床屋はまだ残っているが、以前左側に意匠の凝った新聞店が建っていた。これも雪で潰れてしまったらしい。
どの炭鉱町もそうであるように、もはや時代に取り残された感があり、昭和への郷愁は感じられたがやはり淋しい気持ちになった。