年寄りというのは僕のオヤジであるクニオくん(昭和4年生まれ)のことなのだが、
さっき札幌市の実家に行って雑談をしていたらこんな話を聞いた。
どの家でもそのカスの腐っていない部分を選んで拾ってきて、丸めて団子をつくって食べたもんだ。」
澱粉カスの団子というわけか。
「でも団子にはミミズが混じっていた。屋外に捨てた澱粉には栄養があるからミミズたちもたくさん食いに集まるからな。中に混じってんだ。」
けっこうクッサイ団子だったらしいが味はまあまあで、空腹を満たすのには良かったらしい。
クニオはそのほかにも、食用粘土、キタキツネ、ウサギなどを食べていたとのこと。
それに、飽食の現代日本ではタブーとされている犬食についても「黄、赤、黒、ブチ、白の順に旨い」とベラベラ喋っていた。当人が犬を食べたのかは(ぼくは愛犬家なんで)聞かなかったから定かではないが。
人食と言っても攻撃的なものではなく、お葬式としての儀礼。
ぼくは民族楽器を求めてよくアジアの山奥に向かっていたのだが、ある国でこんなことを聞いた。
「○○族は夫が死ぬと親族が深夜に遺体を真っ暗な野外に運び、お祈りとして食べます。夫人は性器を食べ、それが最高に恍惚だし供養なのです。」
その風習はいまもあるのか、とっくに消えたかはわからん。
当時小学校低学年なので、なんとなく覚えているという程度の記憶なのだが、
晩飯として、居酒屋に連れて行ってもらうことがしばしばあった。
クニオはこう語る。
そうか、あれはカラスだったのか。とくに「ヒナ」のカラスはなかなか旨かったと思う。
その居酒屋の店主はいわゆるマタギで、ヘビなどいろいろメニューがあったそうだ。
いまは跡かたもないので確かめようもないが。
田んぼの横で今年で45年目の営業。
ヒナといっても店名の由来は店主のばあちゃんの名前だそうだ。
手先の器用な知人が可愛いヒナの絵を描いてくれたという緑色のテントは、正面は朽ちたので撤去されたものの側面は健在。
近所には同じ名前の雀荘もあった。こっちも気になる物件。


























