定山渓天狗岳 登山
若い頃やり残したことへの挑戦へ・・・
そして、危機一髪! まじでやばかったぜ・・・。
1980年代のこと。
ぼくは『徒歩日本縦断』の旅にでる準備をしていた。
文字どおり、日本列島の南端から北端まで歩きだけで移動するヒッピーな旅だ。
この頃の自分は十代と若く、体力はかなりのもので、その旅では一日70km以上歩いたりする日もあった。
その旅のそもそもの理由は『弔い』だった。
冒険旅行記を読み漁って尊敬していた『植村直己』氏が、世界初のマッキンリー冬期単独登頂を果たしたあと、消息不明となり43歳で帰らぬ人になったことに大きなショックを受けたぼくは、彼のことを思いながら旅をしようと思ったのだ。
実は植村直己氏は、「南極大陸3,000km犬ぞり単独行」に出る前に事前のシミュレーションとして、
同程度の距離となる日本列島の徒歩縦断をしている。
だから自分なりの弔いとして、彼を思い出しながら同じように旅をしようと思ったのだ。
観光目的ではなく、基本的にはひたすら毎日歩くだけの旅。
しかし、体育系部活にも属せず、ろくな運動もせずに高校を卒業した自分にはそんな体力があるとは思えない。
そこで、トレーニングとして登山をした。
山にそれほど魅せられていたわけではないので、無料のジムとして登山をした感じ。
トレーニング登山なので、早歩き、あるいは小走りに近い速度で登山を繰り返し体力をつけた。
ぼくは札幌市民なので、近郊の山にバスで向かって、登り、バスで帰宅した。
登った山は、藻岩山、円山、八剣山、神威岳、手稲山、札幌岳、空沼岳、無意根山、恵庭岳、樽前山、春香山。あとたまたま天塩岳。
ほんとうはもう一つ、登りたい山があった。
でも、「あそこはなかなか手ごわい」という噂を聞いて当時のぼくはおじけづいてしまう。
山の姿も大変魅力的で、憧れてはいたが、ロッククライミング的なイメージもあって結局登ることを避けてしまった。
そのことが35年間も心のどこかに残っていて、後ろめたいというかなんというか…。
前置きが長くなってしまったけど、今日のブログ記事は、その山に登ったという内容です。
2021.6.26
これがその『定山渓天狗岳』。
若い頃の忘れ物を取りに来たような気持ちで見上げる。
白髪も増えた今の体力で登れるか大きな不安はあるけど、今回は避けたくない。
天狗小屋?があり、ここで入山届をする。
山火事注意の看板
登山口までは、車が入れなくなっている林道を30分も歩かなくてはいけないことを、
ネットで調べたので知っていた。
そこで今回用意したのがこれ。愛車のミニサイクル。
林道といってもやはりアップダウンがあり、けっこう自転車を押しながら進んだ。
自転車をもってきたのは結局失敗だったかな。
崖が崩壊して林道に岩が落ちているしね…。
この日は暑く、蝶たちも群れで給水している。
川のせせらぎが心地よい・・・。
ところが。
歩けども登山口がみつからない。
しかも林道は徐々に湿地帯になり、ドロドロ。
途中で自転車を捨てて川の中のような道を歩いた。
いや、これおかしいよと、やっとここで気が付く…。
自分は反対の道を進みつづけていたことに。
ドジ加減に自分が嫌になった・・・やっちまった。
目的の定山渓天狗岳ではなく、余市岳の登山口方面に向かっていたのだ。
しかも余市岳のこの登山コースは「ほぼ廃道」になっており、ヤブ漕ぎ必須の遭難レベル。
来た林道を、自転車を回収して引き返したが、すでに定山渓天狗岳に登る時間は無くなっていた。
無念の撤退。
さっきの写真に、余市岳と定山渓天狗岳の方向が書いてあったのに、左と思い込んでしまった・・・。あり得ない失態である。
その写真をもう一度・・・ ↓
2021.8.21
リベンジのため再訪。
もちろん今度は正しいほうへ進みます
やっぱり岩が落ちてるな
30分歩いて登山口到着。林道の30分が、なかなかどうしてダルイ。
定山渓天狗岳、来てみたらなんてことない穏やかな登山道。
気持ちいいなぁ。
その名も『熊の沢』をいくつも渡る場面がくる。
この辺は熊の巣らしい…。
日本庭園のような心地よい沢。清らかな水の音。美しい。
こういう川を渡るの大好き。
ん?あと1.9km? 楽勝じゃん。
向こうに看板が立ってるぞ
かなりの警告の内容だ。(死亡事故発生しているため)
この看板から道の様子が一変し、ドSに!
いままで平和なルンルンコースだったのに・・・。
まずはこのロープをつかみながら上へ。
めちゃくちゃこわい。
ほんとに滑って落下しそうだ。
ここは携帯の電波も圏外だし骨折でもしたら大変。
とにかく慎重に・・・!
またまた急登・・・垂直にしか見えない・・・。
登っては降りるの繰り返し…。
やっと上のほうの山肌が見えた
フツーのおっさんにはキッツいぜ!
のぼりきったら・・・エッ! ( ゚Д゚)
熊の爪の跡があるんですけど・・・・
上はぼくの身長(172cm)のずっと上まで届いてる・・・コイツやべぇな。
ま、進みます。
ハッ!? Σ(・□・;)
これ熊のフンかも!?
タヌキのフンかもしれないけど、熊のフンは食べ物で大きく変わるから可能性あるかも!!
しかも乾いてないから「したばかり」。
ま、進みます。
ここからが巨岩ゴロゴロ急登の連続。
ここから先は、いくら登ろうが急斜面と景色は一向に変わらない。
「もうだめだ、心が折れる!」と何度も思った。
ん、あと0.5kmで山頂? もしかして楽勝?
しかし、あと0.5kmの看板からは距離は少ないけど非常に急な道とった。
疲れて倒れこむようなコースとなり・・・
アラ60のぼくの体力はこの辺でほぼガス欠。
今年は余市岳や低山をいつくも登ったけど、やはり定山渓天狗岳は一味違いますわ。
山頂付近かな・・・・
ゼーゼー
余市岳かな・・・・ゼーゼー
ひどいとこ登らせるのね・・・・そしてついに・・・・
★★『ラスボス登場』!★★
「山頂付近に非常に急なルンゼ(岩溝)を登る」ことは知っていたけど、これがそれなんだな・・・。
こりゃすげーーー!
心から危険極まりないと思った。
すでに体力ほぼないし。
足場を確保しながら人生最高レベルで慎重に・・・。
もし足が滑ってロープつかまってる腕力がなければ真下へゴロゴロと落下するよこれ。
なんとか登り切った。おっさんは頑張った。
でもここで体に異変が!!!
ついに足の筋肉が悲鳴をあげてしまった。
・「左右」の「ふくらはぎ」
・「左右」の「太もも前面」
つってしまった。激痛! 激痛! 激痛!
しかも、一度つってしまうと
休んでマッサージして動こうとしたらまたすぐにつってしまう状態。
もはやここまでか。
ってゆ~か、これまでの急斜面をこの足で降りれないんじゃないか・・・?
しかし頂上はここから5分くらいのところ。
冷静に考える自分と、「若い頃逃げた山、また放棄するのか?」と思い自分とが
頭の中で戦っている。
痛みに耐えに耐えながら登頂。
一応景色は見たけど、
登頂の感激より下山の不安のほうがはるかに大きい。
弁当さえ食べる気がおきず、ひたすら両足マッサージ継続。
下山してくるほかの登山客には何人かすれ違ったけど、すでに遅めの時間になっていて、
山頂には誰もいない。
痛くて動けないし、「もうだめだ」。
今日はテントも懐中電灯もないけど、数時間で日没する。山頂で一晩明かすことになる・・・?
これまじでSOS、エマージェンシー状態だ。笑えないよ。
ちなみに山頂付近は微弱な電波が届いており、レスキューを呼ぶことはできそうだった。
まさに人生最大の危機が今到来している。
んーー、つって痛む足で下山を試みても、結局断念すれば、真っ暗闇の登山道で一晩過ごすことになる。
灯りはスマホくらいしかないし。
山頂なら熊はこないだろうけど、真っ暗な登山道だと熊に食われるよな・・・。
結局ヒグマに食われて死ぬのか?
日没を考慮するとゆっくり休憩したり思案する時間はなかった。
決断は、「降りてみる」。
この山は死亡事故は起きているけど、登山愛好家にとってはこんなに足がつる人はいないと思うし、
みんなもっと速いペースで難なく登れると思うんだよね。
実際、すれ違った人たちがそうだったし。
でも、自分の足の筋肉の限界はたしかに山頂付近できてしまったという事実。
やはり若い頃にくればよかった。
でも、登れたことに悔いはないけどね。
熊のエサになるのは嫌だな。
結局どうなったかって?
無事下山しました。
(下山途中コケて転倒し肩の腱やっちゃったけど)
マッサージと休憩を繰り返し、筋肉をだましだまし、たまに「痛てーーーっ」と叫びながら
あの悪路をゆっくりペースで下った。
なにがコワイって日没だよね。
時間との闘い。
帰りの林道にでたときの安心感は半端ない。
まだ明るいし、雲がおもしろかったし。
登山のときはアプリを使っているのだけど、この日の記録がこれ。
天狗小屋の駐車場から山頂の往復がほぼ9時間。
たぶんこれ、慣れた登山者より70~90%のペースとのこと。
普通なら登りに3.5時間、山頂で飯食って、下りに3時間くらいなのでは?
無事、車に着いてまっさきに向かったのはコンビニ。
アイス食って ノンアルビール飲んで、めちゃくちゃ爽快。
そしてなんだか無性にラーメン食べたくなって、たまたまみつけたラーメン屋「びざん」へ。
んで、ここの醤油ラーメンがものすごく旨かった。
「無事帰ってきてよかったね」と言われてる気がする、優しい味。
勢いよく食べて、きづいたときはカラ。
ほんとにうまいし安心した。
後日、札幌市内を車で走っていてこれまた偶然同じ名前のラーメン屋を発見。
姉妹店があったんだね。
あの優しい味の醬油ラーメンが忘れられなくて入店。
おんなじ味だぁ♪ この店の味、大好きなので今後リピします。

若い頃やり残したことへの挑戦へ・・・
そして、危機一髪! まじでやばかったぜ・・・。
1980年代のこと。
ぼくは『徒歩日本縦断』の旅にでる準備をしていた。
文字どおり、日本列島の南端から北端まで歩きだけで移動するヒッピーな旅だ。
この頃の自分は十代と若く、体力はかなりのもので、その旅では一日70km以上歩いたりする日もあった。
その旅のそもそもの理由は『弔い』だった。
冒険旅行記を読み漁って尊敬していた『植村直己』氏が、世界初のマッキンリー冬期単独登頂を果たしたあと、消息不明となり43歳で帰らぬ人になったことに大きなショックを受けたぼくは、彼のことを思いながら旅をしようと思ったのだ。
実は植村直己氏は、「南極大陸3,000km犬ぞり単独行」に出る前に事前のシミュレーションとして、
同程度の距離となる日本列島の徒歩縦断をしている。
だから自分なりの弔いとして、彼を思い出しながら同じように旅をしようと思ったのだ。
観光目的ではなく、基本的にはひたすら毎日歩くだけの旅。
しかし、体育系部活にも属せず、ろくな運動もせずに高校を卒業した自分にはそんな体力があるとは思えない。
そこで、トレーニングとして登山をした。
山にそれほど魅せられていたわけではないので、無料のジムとして登山をした感じ。
トレーニング登山なので、早歩き、あるいは小走りに近い速度で登山を繰り返し体力をつけた。
ぼくは札幌市民なので、近郊の山にバスで向かって、登り、バスで帰宅した。
登った山は、藻岩山、円山、八剣山、神威岳、手稲山、札幌岳、空沼岳、無意根山、恵庭岳、樽前山、春香山。あとたまたま天塩岳。
ほんとうはもう一つ、登りたい山があった。
でも、「あそこはなかなか手ごわい」という噂を聞いて当時のぼくはおじけづいてしまう。
山の姿も大変魅力的で、憧れてはいたが、ロッククライミング的なイメージもあって結局登ることを避けてしまった。
そのことが35年間も心のどこかに残っていて、後ろめたいというかなんというか…。
前置きが長くなってしまったけど、今日のブログ記事は、その山に登ったという内容です。
2021.6.26
これがその『定山渓天狗岳』。
若い頃の忘れ物を取りに来たような気持ちで見上げる。
白髪も増えた今の体力で登れるか大きな不安はあるけど、今回は避けたくない。
天狗小屋?があり、ここで入山届をする。
山火事注意の看板
登山口までは、車が入れなくなっている林道を30分も歩かなくてはいけないことを、
ネットで調べたので知っていた。
そこで今回用意したのがこれ。愛車のミニサイクル。
林道といってもやはりアップダウンがあり、けっこう自転車を押しながら進んだ。
自転車をもってきたのは結局失敗だったかな。
崖が崩壊して林道に岩が落ちているしね…。
この日は暑く、蝶たちも群れで給水している。
川のせせらぎが心地よい・・・。
ところが。
歩けども登山口がみつからない。
しかも林道は徐々に湿地帯になり、ドロドロ。
途中で自転車を捨てて川の中のような道を歩いた。
いや、これおかしいよと、やっとここで気が付く…。
自分は反対の道を進みつづけていたことに。
ドジ加減に自分が嫌になった・・・やっちまった。
目的の定山渓天狗岳ではなく、余市岳の登山口方面に向かっていたのだ。
しかも余市岳のこの登山コースは「ほぼ廃道」になっており、ヤブ漕ぎ必須の遭難レベル。
来た林道を、自転車を回収して引き返したが、すでに定山渓天狗岳に登る時間は無くなっていた。
無念の撤退。
さっきの写真に、余市岳と定山渓天狗岳の方向が書いてあったのに、左と思い込んでしまった・・・。あり得ない失態である。
その写真をもう一度・・・ ↓
2021.8.21
リベンジのため再訪。
もちろん今度は正しいほうへ進みます
やっぱり岩が落ちてるな
30分歩いて登山口到着。林道の30分が、なかなかどうしてダルイ。
定山渓天狗岳、来てみたらなんてことない穏やかな登山道。
気持ちいいなぁ。
その名も『熊の沢』をいくつも渡る場面がくる。
この辺は熊の巣らしい…。
日本庭園のような心地よい沢。清らかな水の音。美しい。
こういう川を渡るの大好き。
ん?あと1.9km? 楽勝じゃん。
向こうに看板が立ってるぞ
かなりの警告の内容だ。(死亡事故発生しているため)
この看板から道の様子が一変し、ドSに!
いままで平和なルンルンコースだったのに・・・。
まずはこのロープをつかみながら上へ。
めちゃくちゃこわい。
ほんとに滑って落下しそうだ。
ここは携帯の電波も圏外だし骨折でもしたら大変。
とにかく慎重に・・・!
またまた急登・・・垂直にしか見えない・・・。
登っては降りるの繰り返し…。
やっと上のほうの山肌が見えた
フツーのおっさんにはキッツいぜ!
のぼりきったら・・・エッ! ( ゚Д゚)
熊の爪の跡があるんですけど・・・・
上はぼくの身長(172cm)のずっと上まで届いてる・・・コイツやべぇな。
ま、進みます。
ハッ!? Σ(・□・;)
これ熊のフンかも!?
タヌキのフンかもしれないけど、熊のフンは食べ物で大きく変わるから可能性あるかも!!
しかも乾いてないから「したばかり」。
ま、進みます。
ここからが巨岩ゴロゴロ急登の連続。
ここから先は、いくら登ろうが急斜面と景色は一向に変わらない。
「もうだめだ、心が折れる!」と何度も思った。
ん、あと0.5kmで山頂? もしかして楽勝?
しかし、あと0.5kmの看板からは距離は少ないけど非常に急な道とった。
疲れて倒れこむようなコースとなり・・・
アラ60のぼくの体力はこの辺でほぼガス欠。
今年は余市岳や低山をいつくも登ったけど、やはり定山渓天狗岳は一味違いますわ。
山頂付近かな・・・・
ゼーゼー
余市岳かな・・・・ゼーゼー
ひどいとこ登らせるのね・・・・そしてついに・・・・
★★『ラスボス登場』!★★
「山頂付近に非常に急なルンゼ(岩溝)を登る」ことは知っていたけど、これがそれなんだな・・・。
こりゃすげーーー!
心から危険極まりないと思った。
すでに体力ほぼないし。
足場を確保しながら人生最高レベルで慎重に・・・。
もし足が滑ってロープつかまってる腕力がなければ真下へゴロゴロと落下するよこれ。
なんとか登り切った。おっさんは頑張った。
でもここで体に異変が!!!
ついに足の筋肉が悲鳴をあげてしまった。
・「左右」の「ふくらはぎ」
・「左右」の「太もも前面」
つってしまった。激痛! 激痛! 激痛!
しかも、一度つってしまうと
休んでマッサージして動こうとしたらまたすぐにつってしまう状態。
もはやここまでか。
ってゆ~か、これまでの急斜面をこの足で降りれないんじゃないか・・・?
しかし頂上はここから5分くらいのところ。
冷静に考える自分と、「若い頃逃げた山、また放棄するのか?」と思い自分とが
頭の中で戦っている。
痛みに耐えに耐えながら登頂。
一応景色は見たけど、
登頂の感激より下山の不安のほうがはるかに大きい。
弁当さえ食べる気がおきず、ひたすら両足マッサージ継続。
下山してくるほかの登山客には何人かすれ違ったけど、すでに遅めの時間になっていて、
山頂には誰もいない。
痛くて動けないし、「もうだめだ」。
今日はテントも懐中電灯もないけど、数時間で日没する。山頂で一晩明かすことになる・・・?
これまじでSOS、エマージェンシー状態だ。笑えないよ。
ちなみに山頂付近は微弱な電波が届いており、レスキューを呼ぶことはできそうだった。
まさに人生最大の危機が今到来している。
んーー、つって痛む足で下山を試みても、結局断念すれば、真っ暗闇の登山道で一晩過ごすことになる。
灯りはスマホくらいしかないし。
山頂なら熊はこないだろうけど、真っ暗な登山道だと熊に食われるよな・・・。
結局ヒグマに食われて死ぬのか?
日没を考慮するとゆっくり休憩したり思案する時間はなかった。
決断は、「降りてみる」。
この山は死亡事故は起きているけど、登山愛好家にとってはこんなに足がつる人はいないと思うし、
みんなもっと速いペースで難なく登れると思うんだよね。
実際、すれ違った人たちがそうだったし。
でも、自分の足の筋肉の限界はたしかに山頂付近できてしまったという事実。
やはり若い頃にくればよかった。
でも、登れたことに悔いはないけどね。
熊のエサになるのは嫌だな。
結局どうなったかって?
無事下山しました。
(下山途中コケて転倒し肩の腱やっちゃったけど)
マッサージと休憩を繰り返し、筋肉をだましだまし、たまに「痛てーーーっ」と叫びながら
あの悪路をゆっくりペースで下った。
なにがコワイって日没だよね。
時間との闘い。
帰りの林道にでたときの安心感は半端ない。
まだ明るいし、雲がおもしろかったし。
登山のときはアプリを使っているのだけど、この日の記録がこれ。
天狗小屋の駐車場から山頂の往復がほぼ9時間。
たぶんこれ、慣れた登山者より70~90%のペースとのこと。
普通なら登りに3.5時間、山頂で飯食って、下りに3時間くらいなのでは?
無事、車に着いてまっさきに向かったのはコンビニ。
アイス食って ノンアルビール飲んで、めちゃくちゃ爽快。
そしてなんだか無性にラーメン食べたくなって、たまたまみつけたラーメン屋「びざん」へ。
んで、ここの醤油ラーメンがものすごく旨かった。
「無事帰ってきてよかったね」と言われてる気がする、優しい味。
勢いよく食べて、きづいたときはカラ。
ほんとにうまいし安心した。
後日、札幌市内を車で走っていてこれまた偶然同じ名前のラーメン屋を発見。
姉妹店があったんだね。
あの優しい味の醬油ラーメンが忘れられなくて入店。
おんなじ味だぁ♪ この店の味、大好きなので今後リピします。
話がそれた。
定山渓天狗岳の話に戻るけど、沢やロープ、ルンゼと変化する登山道は仕掛け満載で楽しい。
でも上の方は急登が延々と続く。
ツラかった。
あの崖のようなコースは滑ったら死ぬかも。
普通のおじさんが行っちゃだめな山なんだよきっと・・。
下山完了時の達成感は半端ないけどね。
でもあんなドSの山、二度といかねぇ。
(…といいながらも無事下りれて感謝この上なし)


