喫茶リーキ
大阪府大阪市生野区勝山南4丁目11−7




2023年6月3日、天気晴れ。


大阪には6/1から滞在していたのですが、あいにく大型台風や低気圧が通過。
河川の氾濫のニュースも流れ、外出どころではない大雨だった。

6/3はようやく出歩ける天候になったのだが、さて、どこに行くかノープラン。

そこで思いついた。
Twitterで大阪のおすすめ喫茶はないか、つぶやいてみよう。
まもなくフォロワーさんから多くのメッセージが届き、今回の大阪で寄った喫茶店の多くはその情報によるものとなった。


こういうノープランの旅は実に楽しい。


本日の記事は、フォロワーさん情報で気になったリークという喫茶店。


実は未掲載レポートがたくさんたくさんあるので、このペースからすると掲載は2~3年かかりそう。


あまりに素晴らしかったため、早めにレポートします。








現場に到着すると、ヒュッテのような板張りの小奇麗な外観の喫茶店。

でも建具や窓などはたしかに古い。50-60年ほど昔の物のようだ。



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名板の雰囲気。こういうの大好き。

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ドア下部の補強金属板。

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面格子からすると50~60年ほど経過しているように思える。

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素敵なコーヒーカップが飾られている。

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結果から書くと、心から感動・満足する喫茶店だった。
けっこう長い時間、ママさんとお話できたことが何よりもうれしい。



喫茶リーキは開業62年。
創業当時はとなりは市場があり、賑わう通りだった。


下の写真の壁に書かれた大きな作品は、この喫茶店を設計した店舗デザイナーの友達が描いた油絵で、
外壁の板もその人のアイデアという。


喫茶リーキの意味は神職の職称のこと。
漢字では禰宜(ねぎ)、祢宜、とも書く。
リーキとは神職、そして長ネギの意味もある。


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床タイルは最初、アズキ色のものだけだった。
時がたち、剥がれる度にメンテナンス交換したが、その時々で色が変わり、現在はカラフルになっている。
壁も天井も白かったが、タバコのヤニで褐色になっている。

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ママさんは15年前にさっぽろ雪まつりに来られたそうだ。
時計台をみたかったと。
ラーメンを食べ、小樽運河を歩き、宿までとても遠かった記憶があるようだが、
宿は登別という温泉地。
札幌から登別は車でも2時間以上かかるから、実際遠いのだ。




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信号機のような色の組み合わせが可愛い三連のペンダントライト。
店内でもっとも目を引くポイントだ。

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黒電話は現役。

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フランスコーヒー。
生卵、砂糖入り。これを混ぜずに飲むスタイル。
ままろやかで優しい風味だ。



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マッチあるわよとママさんから持ってきてくれた。

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砂糖入れの皿が珍しい形なので撮らせてもらった。

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絵にトランプを持たせる、おもしろいママさん。

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絵の扉に本物の引き手をつけてしまう、おもしろいママさん。


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店を出るのが名残り惜しかったが、けっこうな時間を過ごせて幸せだ。


ママさんは毎日、かんたんな日記をつけているそうで、「きょうは札幌のお客さんが来て、店をたくさん褒めてもらって嬉しかった、と書くわ」と言ってくれた。


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