恐山とイタコと極楽浜








今回は、夢見ていた『恐山』に行ったという話。
いやぁ、感無量です。
50年前、小学生の頃に読んだ "怪奇ミステリー大百科" みたいな本で初めて知って、なんて怖いとこなんだろうってビビりながら読んだ。


そりゃあね、こういうとこだから。単純に怖くて。

でも、大人になってい自分のものの見方も変わったし、それにいつだったかな、アナザースカイって番組で、恐山にある「極楽浜」の映像をみたときに、こんな美しい湖があるんだってはじめて知って、行ってみたいと思った。


北海道と青森は隣の県なんだろうけど、実はアクセスは悪い。
ぼくの住む札幌からだと、青森よりもっと遠い東名阪や福岡のほうがはるかに気軽にいけるのだ。


クネクネ道路を走り、到着、ついに。

最初に見えたのは
太鼓橋。なんと『三途の川』にかかっている…。




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まるで南国の海のように綺麗な青…。

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奪衣婆 (だつえば)は、 三途川 で 亡者 の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼。 
そして懸衣翁という三途の川のほとりにある衣領樹の上、または川辺にいる奪衣婆の隣にいるといわれる老人の妖怪・・・・。

やっぱりここ怖いじゃん・・・




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駐車場に車を停めて、いよいよ奥の院へ。

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やっぱ相当広いな…


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恐山は、比叡山・高野山とともに日本三大霊場。
格が違う。
そして、ぼくが持つ恐山のイメージであるたくさんの風車がまわる光景を見て
来たんだなーと実感できた。


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うぉー。「イタコの口寄せ」やってる!

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こんなチャンスめったにないので、口寄せしてもらおうと靴脱いで入室。


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こんなチャンスめったにないので、口寄せしてもらおうと靴脱いで入室。

こんな雰囲気のとこです(休憩時間だからイタコの方と依頼者はいない状態)。

口寄せが再開されると何組も待っていて、自分も座って順番待ち。

目の前では、家族5人がイタコさんの前でおろしてもらった霊と会話をしています。

一人ひとり、イタコの口を借りた霊と話したり、泣いたりして再会を喜んでいる…。

でも、順番待ちのぼくはここでハッと気が付いた。

口寄せはどうやってお願いするのだろう。

イタコさんに尋ねると、「命日がわからないと名前だけでは口寄せできません」「ペットの犬など人間以外は見れません」とのこと。

そっかー、愛犬やご先祖様との口寄せを依頼しようと思ってたけど、命日覚えていないからこりゃだめじゃぁ。

というわけで、退室しました。




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では、散策へ。

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極楽浜。


天気は悪かったけど、それがかえって「あの世感」が増している。
ここにいると、いままで経験したことがない「もの悲しさ」がずーーーーっと漂っていることに気が付いた。


もの悲しさ
いつくしみ
愛情
慈愛


湖の景色を眺めているだけで鼻の先がツンとして、泣きたくなっちゃうような空気。


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ひととおり、恐山を味わった後、ぼくは初めて御朱印が欲しくなった。
リッパな御朱印帳を買い、御朱印を書いていただいて、部屋にいまも保管してある。



さて、ここは「三途の川」で、恐山野湯群と呼ばれる硫黄が強い温泉。
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一本杉と呼ばれる大木。


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旧大湊分とは?


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恐山冷水

綺麗な湧水でもちろん飲めます。効能は不老不死!


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恐山参拝は念願だったのでとっても嬉しい。

とくに極楽浜にただよう「あの世」の空気はここでしか味わえない感覚だった。