北海道厚生年金会館
北海道札幌市中央区北1条西12丁目
1971年(昭和46年)に建設された北海道厚生年金会館。
実は存続が危ぶまれており、最悪「取り壊し」というストーリーも考えられるため、北海道に来た友達(『昭和スポット巡りさん』)に絶対に見ておいてもらわなきゃと連れてきました。
で、いまちょっとネット検索してみたら、「札幌市は2018年度をめどに営業終了し、建物を解体することを決めた」と書かれていました。
ぼくは札幌市を代表する建築のひとつと思っているここが大好きなので、
かねてより写真をたくさん撮ろうと思っていました。昭スポさんは撮影にすごく時間をかけるタイプなので、ぼくにとってもちょうど良い機会だったのです。
しかし、ホールは入場できなかったのでほとんど外観のみですけど。
あ、ちなみにぼくはここでたくさんコンサートを見てきました。
YMOのウィンターライブ(1981/12/07 月曜日)もここ。
奥村靫正さんによる美しすぎる度肝を抜かれたステージデザイン(舞台装置)が鮮明に記憶しています。あのコンサートはいまのところ、自分が経験した中では最高の芸術空間でした。忘れるはずもありません。
ほかに舞台装置が美しかったのは全盛期の「たま」。たぶんここだったと思う。キノコか菌のようなものがうにょうにょしてる舞台装置だった。
さて本題。
まず、昭スポさんの車で地下駐車場に到着。
本館に入るため駐車場ドアのところへ。
いきなりですがドアのとってに注目。六角形がモチーフになっていますよね?
実はこの建築はところどころに六角形が隠されております。隠れミッキーみたいに。
では六角形探しを兼ねながら見物しましょう。

貸し会議室などが集まる本館ロビー。
ほら、さっそく六角形がありました(パーテーション)。

さすがはもと社会保険庁の施設。ロビーの素材も高級そうです。
階段の下部には太いパイプのような間接照明の設備があります。

玄関部分。円形ドアが二つ並びます。

照明器具はご覧の通り繊細な構成。きれいだなー。


ドア前の車寄せスペースの照明。連続アーチです。

庭木と石枠。カクカクしてます。ここの設計者さんの名前がわからないんですが、
きっとカクカクした尖っているものが好きなんでしょう。

じゃーーん。外にでると大ホールが見えてきました。
この会館は大人の事情で、現在は「さっぽろ芸術文化の館」や「ニトリ文化ホール」という名前がついていますが、ぼくにとっては「厚生年金会館」じゃないとだめです。ニトリ文化ホールという変な緑色の看板が付けられた時はあまりの色彩センスのなさに崩れ落ちました。

六角形たくさんありました。庭木の枠です。

まるで折り紙のように外壁がつくられているのが最高にカッコイイんです。
この建物の最大の魅力。

本館(さっぽろ文芸館)を道路を渡って撮影。

しびれるーーー
ガラスもボコボコ立体的ですね。

廃棄口の屋根が六角形です。

しつこいですごめんなさい。ほんとに惚れぼれするのよ。
なんとなくベルトーネ(ガンディーニなど)のデザインを思い出します。

六角形アップ。手前は地下に延びる通路の塀です。斜めに交差して見えます。

ぜんぶ手で貼ったと思われる途方もない数のタイル。

六角形・・・じゃない。カクカク遊び。


背中の全景。コンサートホールだから窓はありませぬ。

ちょっと色がちがうようにみえる一部のタイルは修復などで張替えたのでしょうか。



タイルどアップ。


さようなら。また来ますね。

館内へ戻ります。

駐車場へ戻ります。

トイレだったっけ。このとってはちょっと変わった六角形?

おしまい。


コメント
はじめまして。
いつも拝見しております。
この素晴らしい建築物が解体されるのは本当に悲しいです。けれど、ニトリの緑の看板が貼られた時点で、この建物のアート的存在意味は死んだように思います。
おっしゃるとおり、建造物の重厚さ、美しさをまるで気にしていない緑の看板は全く台無しにしていました。もう少し考えてくれたら・・・なんですがお金を出して存続させてくれたのも事実ですね。