「らい久」と「らい久」~岩見沢市





北海道岩見沢市には昭和の終わりから4年ほど住んでいた。

その間、たくさんの喫茶店や食堂、温泉(万字温泉など現在は無くなっているところも多数)をたらふく味わった。

岩見沢市はラーメンが旨い店が多く、中でもダントツのお気に入りは『悟空』という店。
スープがめっちゃ熱くて、細く切られたネギがたくさんのっているネギ醤油ラーメンは格別の味だった。
通い始めて数年で営業をやめてしまったが、あのラーメンをいま食べることができるならその一杯に3万円を払ってもいいと思うほどである。

また、『鍋ラーメン たぬき亭』にも多少通った。
鉄なべで提供されるラーメンで、味はまぁまぁ程度だったのだけど、店の前に出前用の車が停めてあってその車が好きで通っていたのだ。出前の車は、なんとシトロエン2CV6チャールストンというもので、こんな珍車がラーメン屋、しかも豪雪地帯の岩見沢市にあること自体意外であった。
(店主の話では「車体が超軽いから大雪降っても案外走れる」とのことだったが真偽のほどは不明)。




さてさて、岩見沢市のラーメンといえばここを外すことなんてできないという店がある。
それは「らい久」と「らい久」。

なぜ二回も繰り返すのかというと、二店あるのだ。
どちらもほんとうに美味しい。











らい久
北海道岩見沢市5条西2丁目2



岩見沢市の市街地にあり、とっても行きやすい。
ぼくが最初に入ったのは1988年(昭和63年)で、食べても食べてもモヤシばかりで麺になかなかたどり着けないことにぴっくりした。
当時からかなりテレビラジオの取材がきていたな。





「らい久」といえば忘れられない思い出がある。。。↓


実は「らい久」の建物には入口が二か所あり、それぞれが店舗、つまり二店舗が入っていた。
建物に向かって左側が「らい久」、そして右側もラーメン屋だった。
とくに看板はなかったと思うが、ラーメン屋とは書いてあり、いつも不思議に思っていたがある日、意を決して中に入ってみた。

店の中には人はおらず、どうしようかと思っていたところ店主が現れ、「え、お客さんすか!?」と聞かれたので「ラーメンください」と告げると大慌てで「隣から麺買ってくるんでちょっとお待ちくださいー」と照れたような表情で消えていった。

この店は「らい久」から麺を買っているのかとびっくりしたが、やっとこさ出来上がったラーメンを食べて、ぬるいし、やる気のない味にびっくりした。
もう二度と来るかとは思わず、案外そういうヘンテコなものは好物なので、また来ていろいろ聞き出そうと思っていたところ、看板を下ろしてしまった。

現在は右側の入口は改装されて無くなっている。





さて、最近の「らい久」の様子。


ここはたいへん人気店である。



DSC_0039









DSC_0040









DSC_0041






DSC_0042








DSC_0043








DSC_0045








DSC_0046






DSC_0047








DSC_0048







DSC_0049








DSC_0050








DSC_0051






DSC_0052







"HBCパック2"
昭和の北海道人にとっては涙ちょちょぎれる懐かしい響きである


DSC_0053










DSC_0042







DSC_0054








緑が丘らい久

北海道岩見沢市緑が丘1丁目110−12






DSC_0024




こっちの「らい久」は市街地から離れた緑ヶ丘エリアにある。

実はぼくは岩見沢市内で引っ越しており、昭和63年に「らい久」の近くに住みだし、次の引っ越し先は平成二年にこの緑ヶ丘方面だったのである。



DSC_0025





ここのラーメンはちょっと甘い風味で、最初驚いたけどこれがだんだん癖になるのだ。

そして、この店の最大のインパクトは店主。

昔から接客嫌いで有名な方で、とにかく客とは徹底して会話をしない。
多少常連になると少しは会話してくれるが、まず期待しないほうがよい。
(それでも会計時にはありがとうございましたと言ってくれることあり)


有名な逸話がある。
客が着席して「みそ(ラーメン)」とオーダーをしたが、店主は無反応なうえにいっこうに出来上がらない。そこで不安になり再度「みそください」というと、しばらくして2杯のラーメンが出された

つまり最初頼んだラーメンは返事はなかったがちゃんと作りだしていて、二度「みそ」と言ったから二杯になったということなのだ。

こういうことはけっこう発生して、あまりに愛想が悪いし失礼だということで酷評も多い店だ。

大抵の人にとっては腹立つのも無理はないと思うが、ぼくにとっては愛すべき人・店・ラーメン。こう書いていながらまた食べたくなっている。





DSC_0017








DSC_0018








DSC_0019






この箸入れ(花瓶?)すごく好き。


DSC_0020









DSC_0021









DSC_0022




さてこのカウンター上の小銭。
接客が嫌いな店主なので、おつりも客がここから自分でとっていくスタイル。
今風に言えば、ソーシャルディスタンスが徹底されている・・・・


MOV_0023 - frame at 0m23s






今回はふたつの「らい久」を紹介したが、両店とも国宝級だと思っている。
あ~また行きたい!