夕張市民会館、夕張公民館など。








昨日のつづきを書きます。

まず一枚目の写真は昨日掲載した夕張市役所に隣接している夕張市民会館。
いや、「旧」夕張市民会館です。
竣工は1963年、現代の基準では耐震強度が足りないので閉鎖されたまま。
すでに竣工から58年が経っているし、財政に余裕なんて無いのでそのまま放置状態。
解体費用の捻出も厳しいと思います。
かといって倒壊したら危険だし・・。北海道のお金でやるしかないでしょう。
まぁ個人的には歴史を語る建造物が今も残っているのは嬉しいのだけど。

それにしても立派な施設。
夕張市は1960年、人口11万の大きな都市でした。そのとき札幌の人口が60万人、旭川市は24万人くらいの時代です。炭鉱の力ってほんとうに大きかった・・・。


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一階窓は板でふさがれています。「レストラン」の看板は残っている。
二階の映画館『夕張市民会館シネサロン』はまだ残っているのでしょうか。
市が直接運営するとても珍しい映画館で、夕張市の映画芸術文化に対する強い思いの表れでした。

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これ貴重。「サウンドオブミュージック」の当時の宣伝看板。
市にはかつて「花とシネマのドリームランド」という北陵中学校の跡地を利用して作られた公園があり、園内には花が植えられ、「サウンドオブミュージック」の巨大な書割が設置されていました。

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このコンクリートブロック、なかなかカッコいい。
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「夕張公民館」のカンバンも残っていますよ。
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窓枠が立体構造の白い縁取り。50sの時代を感じますね。
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連絡通路
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大ホール
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すごい迫力の壁だ
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建物裏側(38号線側)
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ん? すぐ向こうに廃屋があるようです。あとで眺めに行ってみよう。
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最後に、GLAY という函館出身のバンドは有名ですよね。
自分はGLAYの音楽に対して知識がないのですが、夕張の地域・個人商店を散策していると、市民の方が心からGLAYに感謝しているのが伝わってくるのです。
財政破綻後、夕張のことを気にしてくれて、プライベートでも応援に来ているんですよ。
こういうことを実行するのはね、ほんとにすごいと思います。
それに、この市民会館の閉館が検討に入った2013年に、GLAYはここでクリスマスショーを開催しているんですよ。自分たちの役割をを認識して行動できる尊敬すべき方々だと思います。



ぼくらにだってできることはあるはず。
私の場合、衰退した街の写真を撮るために訪問していますが、動機はなんだっていいので夕張に行って、一人一人少なくても良いからお金を使うことですよね。
ハンカチ広場、メロン販売所、ドーナツ、ぱんじゅう、普通の雑貨店に入ってみたり、なんでもいいと思うんですよ。

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