湯里生田原停車場線  セトセ温泉 

北海道紋別郡遠軽町湯の里










遠軽(えんがる)の山間に「セトセ温泉」があるのを知人から聞いていて気になっていた。

車で留辺蘂(るべしべ)町に差し掛かった時、いよいよその温泉に行くチャンス到来と思い、この方面の土地勘のないぼくは、"グーグルマップの音声ナビ"を起動。

グーグル先生は、592号線【湯里生田原停車場線】を走行することを第一に推奨した。
それが最短距離でもあるようだ。




早速、運転開始。

あとであんな目に会うことなど知らずに・・・!



まず、「留辺蘂町→セトセ温泉」へ行くにあたり、2021年10月現在、同じルート検索をするとこのような表示となる。

お気づきだろうか?

山奥に通行禁止マークが表示されていることを。


実は本日の温泉レポートは2020年の8月のこと。

このときは、通行禁止マークは無く、ナビがルートに表示させたんだと思う。それも最優先で。 ※現在は表示されない



無題






何も知らないぼくは、湯里生田原停車場線を進んだ。

ところが、だんだん道が荒れてきた。
一般的な峠のように整備された道ではなく、荒れに荒れている。
いつ谷側に落ちてもおかしくない狭さとヘアピンカーブの連続だった。


ぼくはなにか気になることがあると写真を撮っておくのだけど、このときばかりは安全優先というか、
正直撮影なんてしている余裕なし。

結局、
ほぼ廃道状態の山道を何十分も走行するハメになった。

あとになって、ドライブレコーダーの動画を保存しておけばよかったなーと思うけど
すでに上書きされているので走行記録は消えてしまった。

でもこのときの体験はなかなか忘れられないと思う。




さて、そんなこんなで、
ようやく温泉に到着。
ホッとしたぜ…。



うわー、いい感じ。ド昭和じゃん。
DSCF8431




玄関のたたずまいも落ち着く・・・

DSCF8441






DSCF8438



さっきの道があまりに壮絶だったので、入浴料を払うときに温泉の受付のおじいちゃん(経営者)に
思わず「ここ着くまですごい道でした」と言ったら、
「は!?   停車場線で来たの!?    あんな道誰も通らないよ」
とのことだった・・・。

ちなみにこの温泉は1956年創業とのことである。



DSCF8437





DSCF8435





あら、ガチャガチャだ。しかも『コスモス』じゃん!
DSCF8432






DSCF8434






DSC_0098






DSC_0097






DSC_0096





館内に公衆電話がないため、電話料は使った分をカンカンに支払うシステム
DSCF8439





良い写真がいくつか展示されている。
この辺にもナキウサギがいるんだね。昭和60年の撮影か…現在はどうなのかな。

DSCF8448






高松宮
親王、1962年の山スキーの写真。
DSCF8447








DSCF8443






DSC_0071








DSC_0072







DSC_0073






ユニークな字体

DSC_0074






ここは天然水をくめる水場で、地元の人たちも有料で汲みに来る。
このときも入浴ではなく水を買いに来た人たちがいて、いそがしそうにポリタンクを運んでいた。
飲めば、酸性の体がアルカリ性になるそうだ。胃腸にも良いらしい。


DSC_0095







さて、入浴♪

着替えには脱いだ服もなく、客は自分ひとりのようだ。しかし…

浴室に入ったとたんびっくり仰天!!!

ド昭和タイルの殿堂じゃん!!!

基本的に浴室を撮ることはないのだけど、これはぜひ撮っておきたい・・・・と思い、温泉受付に戻りお願いした。





これが、天井までタイルが無数に貼られた浴室の様子である。


DSC_0075






豆タイルのこの数ったら…。
タイル職人さん、発狂しなかったのか・・・?

DSC_0077





ひょうたん浴槽
DSC_0078







DSC_0079







DSC_0080




ガラスブロックの配置にユーモア感じる

DSC_0081





DSC_0082






この写真だけでタイル6種類!?
DSC_0083






DSC_0084






DSC_0086






半円型のテーブル
DSC_0085







DSC_0089






DSC_0090







DSC_0091







DSC_0093







DSC_0094




ほんと、隅々までびっしりと貼られたタイルは圧巻。
撮影後、湯につかりながらゆっくりと天井などを鑑賞できた。

あの悪魔の山道を来た甲斐があったよ…。
※でも、帰りは別の道(北上するルート)で、平坦&快適舗装ですんなり帰れた・・・。